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ゲーム的リアリズム

(一般)
げーむてきりありずむ

東浩紀氏が提唱した概念。

ゲーム的リアリズムは、ポストモダンの拡散した物語消費と、その拡散が生みだした構造のメタ物語性に支えられている。


東浩紀「ゲーム的リアリズムの誕生」142ページ

と、これだけの説明では分かりようがないので、詳しく知りたい方は

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

を読むべし。

発端 〜 リセット可能な「ゲームのような作品」はリアルな人の死を描けるか

東氏が「ゲーム的リアリズム」を提唱する以前に、大塚英志氏がキャラクター小説(≒ライトノベル)を支えるものとして「まんが・アニメ的リアリズム」という概念を提唱していた。大塚氏はキャラクター小説を

    • たった一度の死を描く『アニメやまんがのような小説』
    • 死がリセットされる『ゲームのような小説』

に区別するが、「アニメやまんがのような小説」と比較して「ゲームのような小説」には現実へ関わる努力(リアリズム)が不足しているように見えるとして次のように叱咤している。

「ゲームのような死」の表現方法の先に、リアルな人の死(それはリアルな生、の裏返しでもあります)をいかに描きうるのかやはり小説の一分野であるこのジャンルの作り手は考える必要があります。


大塚英志「キャラクター小説の作り方」(新書版、2003年) 143ページ

東氏の「ゲーム的リアリズム」は、これに対する返答として始まる。

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