『ゴー外!!1 翻弄されない視座をもつ』
イラク人質バッシングは、「自衛隊撤退」の世論を恐れた政府による情報操作の結果だった?!
官邸・政治家のデマ、それにのったマスコミ、文化人のインチキを暴く!!
政治家からマスコミから知識人から一般大衆まで、嘘の責任感と情報と道徳観を振り回して、人質になった女子供を魔女狩りのようにバッシングしたあのイラク邦人人質事件。
本書の題材は、そのイラク邦人人質事件である。
だが、ことはあの事件の検証だけでは済まない。
わしは見てしまったのだ、嘘をメディアと共謀で増殖させ、責任逃れのために弱者を生贄に捧げたこの国の人々の非道さを。
日本国民よ、いいかげんに自分の姿を直視しなさい。
あの事件は今現在の日本人の卑小さを映し出す鏡なのだ。
事件が終われば、振り返っておのれの醜悪さに羞恥心を覚える誠実さもなく、さっさと忘れてしまえと居直っている下劣な精神に、天誅を加えねばならない。
-小林よしのり