夜うちに帰って、『福音と世界』の「キリストの信実によって義とされる」を、疲れて途中で寝ぼけながら、数日かけて読んでいた。 以下に、「キリストの信実によって義とされる」(パウロの義認論を見直すーその二)から最後の部分を抜粋引用する。 「霊の実」(「義の実」)の筆頭にパウロは「愛」を挙げている。当然彼の論敵も隣人愛を説いたであろうが、パウロは愛をキリストの十字架の死から解釈した。二・二〇でパウロはこう言っている。 生きているのは、もはやわたしではなく、キリストがわたしのうちに生きているのである。今肉にあって生きている生を、わたしは、わたしを愛しわたしのためにご自身を渡された神の御子の信実によって生…