「新世代の激突」 決勝へ向けた戦いの始まり 第12回ワールドカップスペイン大会は6月28日から、4組に分けられた2次リーグが始まった。A組のポーランドは第1節でボニエクがハットトリックを記録、ベルギーを3-0と打ち破る。第2節はソ連がベルギーに1-0と勝利し、最終節ポーランドとソ連の直接対決で準決勝への勝ち抜きが決まることになった。 ポーランドではレフ・ワレサが指導する自由労組の『連帯』運動が高まっており、それを弾圧しようとするソ連とは因縁の対決だった。会場では『連帯』の旗が振られ、ポーランドへの声援一色となった。試合は0-0で引き分けるが、得失点差でソ連を上回ったポーランドが準決勝進出を決め…