サヴァン

サイエンス

サヴァン

さう゛ぁん

「savant」はフランス語で「碩学、学者」のこと。

ダウン症の研究で有名なJ・ラングドン・ダウン博士は、「重度の精神・知能障害と、特定の分野における奇跡としか思えない知的能力が同居する状態」を、1887年に「サヴァン症候群」と名付けた。

これを現代の精神科医、ダロルド・A・トレッファートが研究し、「極めてまれな症状で、発達障害精神遅滞ないしは重篤精神病・早期幼児自閉症あるいは分裂病による重度の精神障害をもつ人間が、その障害とはあまりにも対照的に、驚異的な能力・偉才の個性を有する場合」と、再定義した。

映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが演じた主人公が、この症例で有名なキム・ピークをモデルに描かれている。

モーツァルトサヴァン者だったと評されることが多いほか、ピアニストレスリー・レムケや、画家のリチャード・ワウロ、「裸の大将」=山下清や、大江健三郎の息子の大江光などなどもサヴァン者だとされている。

オーストラリアのアラン・スナイダー博士とイレイン・マルカヒー博士が、脳経頭蓋への磁気刺激によって言語や短期記憶をつかさどる左脳の機能を一時的に停止させる装置を考案した(2002年4月)。人工的に一時的サヴァンになるヘッドギアだ。反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)とか脳経頭蓋磁気刺激(TMS)と呼ばれる手法で、「シンキング・キャップ」と命名された。ただし上述のトレッファートによれば、「あまり信憑性の高いものではない」とのこと。