ザ・キープ

映画

ザ・キープ

ざきーぷ

The Keep

スタッフ

  • 監督&脚本:マイケル・マン
  • 製作:ジーン・カークウッド?、ハワード・W・コッチ・Jr?
  • 製作総指揮:コリン・M・ブリュワー?
  • 原作:F・ポール・ウィルソン? 『城塞 ザ・キープ
  • 撮影:アレックス・トムソン?
  • 編集:ドヴ・ホーニッグ?、トニー・パーマー?(クレジットなし)
  • 音楽:タンジェリン・ドリーム

概要

第二次大戦下のルーマニアナチス・ドイツが駐屯した城塞は、外部よりも内部が堅牢な異様な作りであった。何かを閉じ込めているような。ある晩、兵士が封印をといてしまった為に、毎晩のように兵士たちが虐殺されていく。その頃、遠く離れたところから、ある男が城塞に向かっていた。閉じ込められていた何かと宿命の対決の為に。

F・ポール・ウィルソンの伝奇小説を映画化した作品は、中途半端なホラーとなってしまった。山道を行くドイツ軍行軍を映し出した映像と、タンジェリン・ドリームの音楽と相まってめまいを起こすような冒頭や、その後に映し出される凝った映像の数々など、マイケル・マンらしい素晴らしい場面が続出する。しかし封印をといてからは緊張感も無くなってしまう。しかも原作を読んでいないと理解不能な主人公の存在など、枝葉を残して幹を落としてしまった脚色の罪は重い。F・ポール・ウィルソンに木を見て森を見ていないと言われて当然であろう。また、原作にあった活劇的要素がすっぽり抜け落ちてしまっているのも、爽快感が皆無となっている原因である。

が、このアプローチはトマス・ハリスの『レッド・ドラゴン』を映画化した『刑事グラハム/凍りついた欲望』と同じであり、この頃のマンはメイン・プロットよりもディテールに執心していた映像作家だったとも言えるのだ。

DVD

無し(2006年6月現在)

原作

ザ・キープ〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ザ・キープ〈上〉 (扶桑社ミステリー)