『シーボルト日本植物誌』ちくま学芸文庫, 2007.12 「今年は来崎200周年です」 「誰の?」 「シーボルト」 「鳴滝塾のシーボルト?」 「ええ」 にっこりとうなずくシーボルト記念館(長崎市)の館長。 「知りませんでした」と、苦笑いする「新・鳴滝塾」塾長の僕。 僕は県内16の病院などで組織する県医師臨床研修協議会「新・鳴滝塾」を創り、医師不足を解消するために塾長として10年以上奔走してきた。しかし、1824年に「鳴滝塾」を創り、高野長英ら多くの日本の若者を指導したシーボルについては、ほとんど知らなかった。遅ればせながら、ゴールデンウィーク中に3冊一気読みした。 1冊目は『シーボルト日本植物…