Yaffleはビート・メイカーであり、藤井 風やiri、SIRUPらの楽曲を手掛けるプロデューサーとしての顔も持つが、2月に発表したソロ・アルバム『After the chaos』でポストクラシカルへの大胆な挑戦を見せた。しかもクラシック音楽の名門=ドイツ・グラモフォンからのリリースだ。アイスランドでの録音を含む全10曲は、世にも美しく斬新。そして統一性に富み、気付けばリピートを重ねているほど心地良い。彼はこのインタビューで、たびたび“文脈”という言葉を口にする。その真意に分け入るのは一朝一夕にはいかないだろうが、ネットで音楽が並列に聴かれる時代であっても、音楽を進化させるのは畢竟、モダニスト…