(ラテン語: Libri Sibyllini、英語:Sibylline Books) シビュラの神託をまとめたとされる古代ギリシアの六脚韻の詩集である。伝説上、クマエのシビュラから古代ローマ王タルクィニウスが購入し、それ以降、共和政期や帝政期を通じ、危機的な局面で参照されてきた。断片のみが現存し、ほとんどが焼失した。因みに、『シビュラの託宣』は『シビュラの書』の知名度にあやかってユダヤ教徒たちが作成し始めた偽書である。のちにはキリスト教徒たちも、それへの加筆や新たな託宣の作成を行なった。