チェブラーシカの邪魔をする怪盗おばあさん。
怪盗おばあさんシャパクリャク 見た目は感じのいい、小柄ですばしこいおばあさんで(年齢に関しては、礼儀作法にのっとって言わないことにしましょう)、飼い慣らしてある、灰色でずるがしこいどぶねずみのラリースカと一緒にあちこちに出没します。ラリースカはご主人様の黒い小さなハンドバッグの中に住んでいて、ひもにつながれて散歩しています。
シャパクリャクの仕事は『悪いこと』をコレクションすることですが、これは彼女が悪人で意地悪だからではないのです。シャパクリャクは単に有名になりたいだけで、よいことをしたのでは有名になれないと思っているのです。それで彼女は鳩をパチンコで打ったり、通りがかりの人にバケツで水を浴びせたり、ごみ箱をひっくりかえしたり、どぶねずみのラリースカでみんなをびっくりさせたり、横断してはいけない場所で道を渡ったりし、そのため警察の『悪ふざけをする年金生活者監督局』の帳簿に登録されています。
シャパクリャクはまだ若い頃、アメリカでスパイの仕事をしていました。彼女はそこで、つまらない嫌がらせや悪行の多くを学んだのでした。しかし現在、彼女はアメリカには行けません。FBIにはこんな但し書きと一緒に彼女の写真が貼られています。『この女性、以下の容疑で手配中。バットマンの自動車のタイヤをパンクさせ、バックス・バニーのにんじんに農薬をかけてだめにし、ミッキー・マウスのしっぽに空き缶をゆわえつけた』