Gena Rowlands(1930-) 映画俳優、女優。 1930年6月19日、アメリカ・ウィスコンシン州マディソン生まれ。 映画監督・俳優のジョン・カサヴェテスと1954年に結婚、息子はニック・カサヴェテス。 「オープニング・ナイト」でベルリン国際映画祭主演女優賞を受賞 「グロリア」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート
昨日の昼間は銀座メゾンエルメスのLe Studioにて、1981年ぶりにジョン・カサヴェテスの『グロリア/Gloria』を。 ジーナ・ローランズの足に憧れていたことを思い出したわーー。 「マフィアの重大な秘密を売ろうとして惨殺された一家から男の子フィルを助けた中年女グロリア。しかし問題の秘密をフィルが持ち出していたことを知ったマフィアは少年をかくまったグロリアの命をも狙い始める。子供嫌いなグロリアは生意気なフィルを見捨てようとするが、次第に母性本能が芽生え、必死になってニューヨークを逃げまわるが……。リュック・ベッソン監督作「レオン」の原形とも思えるハード・ボイルド映画。本作でアカデミー候補に…
原題は「Faces」(顔ばかり) インディペンデント映画の鑑と呼ばれている ジョン・カサベテスによる独立資本のみで作られた シネマ・ヴェリテ・スタイル風の傑作 シネマ・ヴェリテ・スタイルとは、手持ちカメラや同時録音によって (取材対象の人間に)”真実”を語らせる、ドキュメンタリーの手法のことで 公開当時から高く評価され、ヴェネツィア国際映画祭では男優賞受賞 カデミー賞では3部門にノミネート 2011年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録されたそうです 物語は熟年夫婦の夫の突然の離婚宣言からはじまる36時間で 実業家と娼婦、有閑マダム、プレイボーイという 満たされない人間たちの対立を生々しく描い…
こんにちは。精神病院から退院した初日にパーティーやるから楽しめ!と言われたら「ぶっ飛ばすぞ」と言っちゃいそうなサトーです。そういう状況に陥る人の映画を見たので感想です。ネタバレがあるのでご注意ください。 ストーリー こわれゆく女 (字幕版) ジーナ・ローランズ Amazon 今夜は夫婦ふたりで水入らずで過ごそうと約束してたのに夫のニックは急な仕事が入って帰れなくなります。 子どもたちを母に預けて楽しみに待っていたメイベルでしたがニックが帰ってこないとわかるとヒマすぎて夜の町に繰り出します。 そしてゆきずりの男と一夜を過ごすことに。 翌朝、ニックは仕事仲間を大勢引き連れて帰宅。メイベルはスパゲッ…
『グロリア』1980年アメリカ映画。下高井戸シネマでの特集上映「ジョン・カサヴェテスxジョナサン・デミ」の中の一本。家族をギャングに殺された少年を託されたグロリア。犯罪組織を相手に女一人立ち向かう。 東京に、ボコボコとミニシアターがあった頃。 いつかは高名なジョン・カサヴェテスの映画に当たるだろうと思ってたのだけれど、門も叩かないぐうたらなわたしには何も開かれずで、いつの間にか幾星霜。 今回やっとあの有名な『グロリア』がかかるということで、駆け参じた。 わたしがイメージするニューヨークがそこにはあった。 汚い街、揉め事がいつ起こるのかと身構える地下鉄、安モーテルの廊下をうろうろする娼婦。 そし…
「〈特集上映〉ジョン・カサヴェテス レトロスペク ティブ リプリーズ」が全国順次公開されている。 www.zaziefilms.com 「インディペンデント映画」の父と称され、現代映画に多大な影響を与え続けた映画作家、ジョン・カサヴェテス。 今回のレトロスペクティヴでは『アメリカの影』(1959)、『フェイシズ』(1968)、『こわれゆく女』(1974)、『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』(1976)、『オープニング・ナイト』(1977)、『ラヴ・ストリームス』(1984)の6作品が上映される。今回はその中から、『こわれゆく女』を取り上げたい。 『こわれゆく女』はカサヴェテス、ジーナ・ローラ…
オープニング・ナイト (字幕版) ジーナ・ローランズ Amazon ★★★★ 女優マートル(ジーナ・ローランズ)は舞台の人気スター。彼女が楽屋口から出るとファンが殺到してくる。その中にナンシーという17歳の少女がいた。ナンシーはどこか様子がおかしい。マートルが車で立ち去ろうとすると、ナンシーが交通事故で死んでしまう。以降、マートルは調子を崩すようになった。舞台監督のマニー(ベン・ギャザラ)がやきもきするのに対し、共演者のモーリス(ジョン・カサヴェテス)は冷たい態度でいる。 終わってみれば呪いを解く物語だった。事故をきっかけにスランプに陥った女優がどん底から再生する。劇中で「この芝居に足りないの…
こわれゆく女 (字幕版) ジーナ・ローランズ Amazon ★★★★ 土木作業員ニック(ピーター・フォーク)と妻メイベル(ジーナ・ローランズ)には3人の子供がいる。メイベルは精神的に不安定でやることなすこと空回りしていた。夫婦は子供を預けて水入らずで過ごす予定だったが、ニックに急な仕事が入ってご破算になる。メイベルは酒場で男をナンパして自宅に連れ込む。その後、彼女はニックの仕事仲間たちを料理でもてなすが……。 夫婦の崩壊と再生を描いている。メイベルが空回りしている様子は堂に入っているし、そんな彼女に苛立ちを募らせ怒鳴りつけるニックも迫力がある。保守的なブルーワーカーの家庭とはどこもこんな感じな…
ジョン・カサヴェテス監督・主演、ジーナ・ローランズ、ダイアン・アボット、シーモア・カッセル、Risa Blewitt、ジェイコブ・ショウ、マーガレット・アボットほか出演の『ラヴ・ストリームス』。1984年作品。日本公開1987年。 第34回ベルリン国際映画祭、金熊賞(最優秀作品賞)受賞。 www.youtube.com www.youtube.com 小説家のロバート(ジョン・カサヴェテス)は愛や孤独を題材にした作品で評判を呼んでいたが、実生活では他人を愛することに不器用で離婚歴もあった。そんな彼の家に、長年連れ添った夫(シーモア・カッセル)と別れた姉サラ(ジーナ・ローランズ)が訪ねてくる。娘…
あなたに輝く星はひとつじゃない アメリカ、フランス、ニック・カサヴェテス監督 未亡人のミルドレッドは23歳の娘アンを子ども扱いにし、干渉しすぎていた。アンはそれが嫌で家を出てしまい、ミルドレッドは一人になる。 夫が家を出てしまった近所の主婦モニカの頼みでミルドレッドは6歳の息子jjを預かることになる。 ミルドレッドとjjは早朝から新聞を配達し、百科事典を読み、キャッチボールをする。二人は母子のように心が通じ合う。しかしモニカの夫が戻ってくると、jjはミルドレッドの元を去ってゆく。 ミルドレッドはトラック運転手のビッグ・トミーとバーで知り合い、マイアミでの生活を誘われるが、返事はできなかった。 …
原題は「Night on Earth」(地球上の夜) 「深夜食堂」ならぬ「深夜タクシー」にまつわる5本のオムニバス 「深夜食堂」で真夜中の背徳飯が食べたくなるように 夜遊びしたあとのタクシー帰りが懐かしい(笑) タクシーに乗っている時間だけで それぞれの人生が垣間見れて「その後どうなったの?」と気になる クスッとできて、洒落ているけどちょっと皮肉 しかも制作費のほとんどが出演者のギャラという低予算(笑) 始まりはロサンゼルス空港、午後7時7分 客はキャスティング会社に勤めるビクトリア(ジーナ・ローランズ) 運転手は自動車整備士を目指すコーキー(ウィノナ・ライダー) コーキーを気に入ったビクトリ…
丘 特別版 [DVD] ショーン・コネリー Amazon 『丘』(1965年) 第二次大戦中、アフリカの英国陸軍刑務所が舞台。炎天下に過酷な重労働を強いる非情な看守と囚人たちの闘い。戦時下に味方の軍人から苛め抜かれる不条理が迫真の演出で描かれる。タイトルバックで刑務所の様子を一望させる空撮が上手い。本作もまたルメットが得意とする限定空間のディスカッション・ドラマであり、劇伴無しのドライな演出が緊張感を高める。日本版ポスターの惹句は「砂の鎖につながれた野郎共の絶叫!」。映画の雰囲気を上手く伝えている。 不屈の意志で反抗を続けるショーン・コネリーがいい。黒人兵オシー・デイヴィスは後のブラック・ムー…
2024年3月22日 DVDにて観賞 【監督】ジム・ジャームッシュ【出演】ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ロベルト・ベニーニ【公開】1992年米【時間】129分 ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの5つの都市。同じ地球の中で、同じ瞬間に、それぞれのストーリーが繰り広げられる。共通するのは物語の主役はタクシードライバー
映画レビュースコア 4.00以上の超おすすめ35作品をご紹介いたします。また、次点作品24作品(レビュー評価3.90~3.99)を追加しています。映画は人により好きなジャンル、嫌いなジャンルとありますが、映画各レビューサイト(Filmarks/フィルマークス、映画.com、Yahoo!映画/検索)と当サイト『プレシネマ』の平均スコアを総合評価として算出しています。レビュースコア 4.00以上の作品になりますので、ご鑑賞の参考にしていただければ幸いです。※ランキングは、更新日時点に基づいております。〇 公式X(旧Twitter):プレシネマ PC・スマホ・ゲーム機対応。アマゾンプライムビデオ(3…
画像はAmazonより 以前からこの映画のことは知っていましたが、妻は自分だけ見て、あんまり面白くないとこぼしていました。そんなわけで長い間見る機会を失ってしまっていたのですが、ようやく見た、そんな感じです。 映画の概要 キャスト あらすじ 感想 映画の概要 監督:ニック・カサヴェテス 脚本:ジャン・サルディ、ジェレミー・レヴェン 製作:リン・ハリス、マーク・ジョンソン 上映時間:123分 製作費:29,000,000ドル 興行収入:115,600,000ドル キャスト ノア:ライアン・ゴズリング アリー:レイチェル・マクアダムス 老ノア:ジェームズ・ガーナー 老アリー:ジーナ・ローランズ ロ…
メンタルの不調は時として周囲をまきこむ。 この物語の妻の行動に反応する夫や親の対応が女を「こわれゆく女」たらしめている様に思う。 「それは彼女が可愛そうだよ!」と突っ込みたくなるシーン多数。 ジーナローランズとカサベデスの夫婦ダックの代表作。 こわれゆく女 (字幕版) ジーナ・ローランズ Amazon 私はこの女性は一時的な奇行や世間の一般通念を少し逸脱したけども、本質的にはこわれていない様に見えた。 メンタルの不調や精神的な病気では無く一時的に安定しない女性程度に思えたからだ。 70年代〜90年代若い母親が育児や子育てのストレスや孤独で一種のノイローゼになる家庭なんて実はよくある事だと思う。…
★★★★★ 2024年2月12日(月) プラネットプラスワン 【ネタバレです】 前代未聞の卓袱台返しが呈される。最初は唖然として、次にざけんなと腹が立ち、でも何日かしてカサヴェテスの全てを肯定する包容力に平伏す思いに至った。 例によってしんどい状況が繰り広げられるが、特に今回、モノマニアック野郎大競演の趣きである。シーモア扮するモスコウィッツがレストランで粘着男に絡まれている。最初はおとなしく聞いていたが終いにキレて席を立つ。で、彼は別のバーに行きあっちこっちで絡んで叩き出される。なんのことはない、モスコウィッツも偏執野郎なのであった。 場所が変わってジーナ扮するミニーが職場の同僚から紹介され…
▶『きみに読む物語』|レビュースコア(5.00満点)総合 4.18Filmarks | 映画.com | Yahoo!映画 | プレシネマ 4.1 4.0 4.1 4.5 |あらすじ療養生活を送る老婦人(ジーナ・ローランズ)の元に、足繁く通う老人(ジェームズ・ガーナー)が、物語を読み聞かせる。それは、1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出逢い、恋に落ちる。けれど、娘の将来を案じる両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻されてしまう。ノアは365日毎日手紙を書く…
いま紐解かん! 50手先のショット。~きみはもう見ター?~ 2022年。トッド・フィールド監督。ケイト・ブランシェット、ニーナ・ホス、ノエミ・メルラン。 天才指揮者の顔が引き攣っていく。 おはすおはおはす。線を見つけるのは至極困難である。最近のおれときたら、映画鑑賞や執筆活動をほっぽって漫画ばかり描いている。と言っても無地のルーズリーフに趣味で描いてるだけの“自己満画”なんだが、これが存外愉しい。漫画なんて描いたのは何千年ぶりであろうか。思い出してみよう。11年ぶりだ。かつてはいろんな画材を持っていたが、デッサン人形も、雲型定規も、今はない。てなこって、近場の東急ハンズで画材を揃えるところから…
東京・銀座の銀座メゾンエルメス10階にあるミニシアター・ステュディオでアメリカ映画「グロリア」を観る。 1980年の作品。 原題「GLORIA」。 監督・脚本ジョン・カサヴェテス、出演ジーナ・ローランズ、バック・ヘンリー、ジュリー・カルメン、ジョン・アダムズほか。 “インディペンデント映画の祖”とも称されるカサヴェテス監督が女性主人公を新鮮なタッチで描いたハードボイルド・ドラマ。 ニューヨークのサウス・ブロンクス。マフィアの会計係を務めるプエルトリコ人の男が資金を横領したうえFBIに情報を流していことが発覚し、一家ごと殺されようとしていた。そんな中、偶然コーヒーの粉を借りに訪ねてきた隣人の中年…
「グロリア」という映画は当時から非常に話題になっていた映画で、私もず~~~と気になっていた映画です。 シャロン・ ストーンの映画の方を早く見ましたが、この映画も面白かったです。 本家本元の映画を5年ほど前に見ることが出来て、話題になるだけの映画だと思ました。 今覚えているのは、子供を預かってくれと頼まれたときにヒロインが「あんたとこのガキはこましゃくれの可愛げのないガキだから面倒を見ることは嫌だ」みたいな事をずけずけと言っていたのを思い出しました。 これから凄惨な殺しが始まるのに「クス」と笑ってしまったのを覚えています。 とてもいい映画です。 『グロリア』映画自体がひとつのジャンル。あの黒澤明…
今年ももう終わりそうですね。2023年に私が見たり聞いたりしたエンタメを羅列していこうと思います。 例によってTwitterからの抜き出しになりますので、読みづらいと思いますが申し訳ありません。 とりあえず1月から6月までの私が見たり聞いたり読んだりしたエンタメです。 1月~6月・フェイクドキュメンタリーQの『ノーフィクション』を見た。どういうことですか……。何か薄ぼんやりと怖いが続く回だった。最後の映像がなんなのか本当にわからない。あの布団と神棚…一体なんなんですか…… NO FICTION (English sub) - YouTube ・『結束バンド』のアルバムを聴いた。めっちゃ良かった…
22本観た。10月はかなり観た。主にやくざ映画のシリーズで稼いだ。うろ覚えだけど印象に残った作品について書く。 ピックアップ ラヴ・ストリームス 札幌にもカサヴェテス特集がやってきて配信されていない本作を観た。今まで観たカサヴェテスの中では断トツで一番好きだった。カサヴェテスの登場人物は大変なことになってる人たちが出てくるけどこの作品は映画自体が大変なことになってる。 楽しいシーンがとにかく大きかった。ジーナ・ローランズが家族をひき殺す妄想したり、動物を保護施設から持ち帰りまくったり、家族相手にイロモネアをやって最終的にプールに飛び込んだりする夢を見たり。 アウトレイジ三部作 北野武好きなのに…
【2023年11月8日 追記・更新】 彼女と付き合って10数年……色々な映画を二人で観てきました。そこで、彼女の意見も取り入れつつ、面白かったり思い出深い作品から総合的におすすめを厳選してみました。大雑把にジャンル分けしています。