Giallo
北イタリアの都市トリノにて、外国人の美女ばかりが狙われる連続誘拐殺人事件が起きた。犯人は改造タクシーを使い、被害者を隠れ家に拉致してから切り刻むのだ。ファッションモデルのセリーヌが狙われ、その姉リンダは猟奇殺人事件を専門に扱う警部エンツォを訪ね、共同で捜査を開始するが。
ダリオ・アルジェントが自らのジャーロ総括とばかりに送るホラー・サスペンス映画。
*1:Rated R for strong bloody violence, language, some sexual content, nudity and drug use
光文社刊のミステリ小説誌。年4回(3・6・9・12月)発行
ジャーロとは、イタリア製のスリラー映画につけられる呼称。
Giallo(ジャーロ/より正しい発音はジャッロ)はイタリア語で『黄色』を意味する。
元々はイタリアのある出版社の推理小説のカバーが黄色だった為に、それら小説群につけられた呼称。転じて、スリラー映画一般に用いられるようになった。
ジャーロの特徴として、犯人探しよりも殺しの手口に主眼が置かれるため、必然的に「えげつない」描写が多くなる。これはいわゆるマカロニウェスタンやイタリア製ホラー映画にも共通する<見世物>としての娯楽性の追及の帰結であると考えられる。