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ジョージ・オブ・ケンブリッジ

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ジョージ・オブ・ケンブリッジ

じょーじおぶけんぶりっじ

ジョージ・アレクサンダー・ルイ・オブ・ケンブリッジ王子、Prince George Alexander Louis of Cambridge、2013年7月22日 - )

イギリスケンブリッジ公ウィリアム王子と同夫人キャサリンとの間に生まれた長男。チャールズ王太子とその最初の妻だった故ダイアナ妃の最初の孫であり、エリザベス2世女王とその夫エディンバラ公爵フィリップ王配の3番目の曾孫である。英国王位継承順位第3位。全名はジョージ・アレクサンダー・ルイで、通称は「ジョージー王子?」。

§称号について

ジョージはケンブリッジ公爵世子として、出生時点において儀礼称号としてストラザーン伯爵を名乗り、そう呼称される権利を有する。同時にエジンバラ公家の直系継承線上の曾孫として、グリニッジ男爵世子としての称号も帯びている。但しこれらは王族としての呼称より格下になるので、事実上意味を持たない。

王族の範囲はジョージ5世の定めた勅令によって、

「君主の子

 君主の息子の子

 皇太子の子」

と定められている。これによればエリザベス2世女王在世中の現時点においては、ジョージは、「君主の息子の子の子」「皇太子の子の子」にあたるので、王族の範囲内にはない。但しこれについては、ジョージ王子出生を見越して、その生前に女王が新たな勅令を発し、

「自分の在世中においては、皇太子の存命最年長の男子の、その存命最年長男子については王族として取り扱う」旨を発表した。回りくどい言い方であるが、これは要はジョージを王族として処遇するための措置である。

 この結果、ジョージは、殿下(His Royal Highness)の呼称を帯びる王子となっている。

§名前について

ジョージはハノーヴァー王朝以来のイギリス王室の伝統名であり、イングランド守護聖人の名前である。アレクサンダーもまた、ヴィクトリア女王が、ロシア皇帝アレクサンデル2世を代父としてアレクサンドリーナと命名されて以来、イギリス王室の伝統名であって意外性はない。

今回、問題になったのは Louis であるが、直接的にはこれはマウントバッテン家に由来する名前である。

現女王の夫、エディンバラ公フィリップ王子はギリシャ王室の出であるが、このギリシャ王室は元々はデンマーク王室グリュックスブルク家の分家であり、フィリップは出生時においては、ギリシャデンマークの王子の称号を保持していた。イギリス帰化するに際しては、この王子の称号を手放している。現在の王子の称号は、妻の夫、ジョージ6世によって叙せられたグレートブリテン王子の称号である。

フィリップの姓は本来であればデンマーク王室と同じグリュックスブルクであるのだが、母方のバッテンベルク家がドイツからイギリス帰化しており、マウントバッテン家を称していたこともあって、マウントバッテンを用いた。

このイギリス系マウントバッテン家からは海軍提督やインド総督などの有力者が輩出されていて、同家からは二家、イギリス貴族に叙されている(エディンバラ公を含めれば三家)。Louis はそのマウントバッテン家の伝統名であり、フィリップの直系男系子孫、チャールズ皇太子ケンブリッジ公ウィリアム王子もこの名を帯びている。

ただしこれまでは、Louis は日本語ではルイスと記載されていて、多くの人名事典でもそうなっているが、Louis をルイスと発音するのはアメリカ式であり、英国ではルイ(ルーイー)と発音されることが多い。

今回は、バッキンガム宮殿の王子命名の発表が早く、文書のみではなく口頭でも発表されたため、アメリカメディアを含めて「ルイ」と発音されていたため、その発音で記載されることとなった。

§姓について

エリザベス2世が従前に発した勅令によって、同女王夫妻の男系子孫の姓は「マウントバッテン=ウィンザー」の二重姓を用いることになっている。従って、ジョージ王子の姓名を平民風に記載するならば、

ジョージ・アレクサンダー・ルイ・マウントバッテン=ウィンザー

となる。但しこの姓は実際には用いられていない。それは爵位を帯びない女王夫妻の男系子孫が現時点では存在していないからである。

ジョージの父のウィリアム王子は姓名が必要な書類に記名する時は、父の爵位によって、ウィリアム・ウェールズと記載していた。その例で言えば同様の状況の時、ジョージはジョージ・ケンブリッジと記名すると考えられるが、女王が崩御すれば、繰り上がりでケンブリッジ公ウェールズ公になる予定なので、実際にそう記名する機会があるかどうかは分からない。