偉大なニューロサイエンティストである、シェリントンの弟子の一人。エックルス卿は自分の作業仮説に反し、神経間の接合、すなわちシナプスの基本的な伝達方法が化学的なものであることを証明しました。この偉大な功績から、同一神経上の信号伝達について解明したホジキン、ハックスリーとノーベル賞を共同で受賞されています。
日本人にとってはこの分野(ニューロサイエンス、脳神経科学)の祖といっても良い伊藤正男先生の師匠としても知られています。伊藤先生はエックルスのところでLTD、小脳のメイン出力が抑制性であり興奮性ではないことという二つの偉大な発見をされました。
晩年の思想については、添付のブログのコメント欄で多少触れられていますが、精神世界が別途存在すると主張したことでも知られています。これについては疑念を持つ向きも多いですが、このことが彼の偉大なニューロサイエンスへの貢献を貶めるものではありません。