先天色覚異常で色を見ることができない11歳の少年オーデン・デアが主人公。オーデンの見る世界は白黒ですが、ずっと白黒の世界に住んでいるので「実際には何も失っていない」と考えています。 オーデンのおじさん、先天性の心臓病があったヨナ・ブルームが心臓発作で亡くなり、その死を不審に思ったオーデンがパラゴンと共におじの死とレインボーマシンの謎をあばく…というお話。 この世界は独特で、戦争中で近未来っぽい雰囲気があります。人々は腕につけたクワーティという端末をスマホのように扱っています。 水不足がこれでもかと物語で綴られるのでレインボーマシンが「水関連」だというのはすぐにわかります。(表紙でも虹色の雨が降…