Sue Grafton
アメリカ合衆国のミステリ作家。
1940年4月24日、生まれ。2017年12月28日、死去。
カリフォルニアの女性私立探偵キンジー・ミルホーンを主人公とするハードボイルド探偵小説「キンジー・ミルホーン・シリーズ」(アルファベット・シリーズとも。アルファベット順にAから刊行されている)がベストセラーとなっている。
女性作家によって1980年代に書かれ始めた、自立した女性主人公が活躍するミステリ作品は、日本では”4Fミステリ”(FはFemale。主人公・作者・翻訳者が女性、読者も女性が多い、という作品)として時代の流れにも乗ってブームになった。代表的な4Fミステリとしてサラ・パレツキーによるシカゴの女性探偵V・I・ウォーショースキーの「ヴィク・シリーズ」、グラフトンの「キンジー・ミルホーン・シリーズ」、そして後発(1992年)のパトリシア・コーンウェルによる検屍官ケイ・スカーペッタの「検屍官シリーズ」(スカーペッタ・シリーズ)があげられ、それぞれシリーズものとして固定ファンが多い。参考:Vic Fan Club 岡田春生氏「女性探偵たち、スカーペッタとヴィクとキンジー」 http://www.sgy2.com/vic/mystery/okada01/okada01.html
1940年4月24日、アメリカ・ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。父親は弁護士で作家でもあるC・W・グラフトン。1960年代から小説や脚本を執筆、1978年に結婚したスティーヴン・ハンフリーとの共作でもTVの脚本を多数手掛けてきた。1982年に発表したキンジー・ミルホーン・シリーズ第一作『アリバイのA』で注目され、1985年の『泥棒のB』でアンソニー賞とPWA賞を受賞。以後ほぼ年に一作の割合で作品を発表している。
スー・グラフトン著『獲物のQ』早川書房 ISBN:415208507X、著者紹介より(引用にあたり一部表記を変えてあります)
いずれも早川書房。