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スイングバイ

[英] swing-by

スイングバイとは、天体の重力を利用して宇宙船の軌道や速度を変更する方法。宇宙探査機が天体の近くを通ると、天体重力の影響で軌道が変わる。このとき、天体と宇宙探査機の間では運動量保存の法則に基づいて、運動量の交換も行われるため、うまく軌道を選ぶと探査機は軌道の微調整だけで大幅な運動量獲得(または喪失)と軌道修正を行うことができる。スイングバイによって探査機が運動量を獲得(喪失)すると、天体はその分だけ運動量を喪失(獲得)するが、探査機と天体の質量比が大きく異なるため、天体が喪失(獲得)する運動量は無視できるほどごくわずかである。

宇宙探査機は積める燃料が限られているが、スイングバイを使うと、目的地に向かうための燃料を節約できる。80年代以降、NASAのような大きな組織でも予算が縮小され、大型宇宙探査機を直接惑星探査軌道に投入するロケットを打ち上げることができなくなった。そのため、現代では多くの宇宙探査機がいったん金星地球によるスイングバイを行う。

土星探査機カッシーニは大型の探査機だが、打ち上げコストを削減するため金星-金星-地球-木星(VVEJ)スイングバイを行った。

フライバイとも言う。


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