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映画

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すたんどあっぷ

North Country

スタッフ

  • 監督:ニキ・カーロ?
  • 製作:ニック・ウェクスラー?
  • 製作総指揮:ヘレン・バック・バートレット?、ナナ・グリーンウォルド?、ダグ・クレイボーン?、ジェフ・スコール?
  • 原作:クララ・ビンガム?、ローラ・リーディー・ガンスラー?
  • 脚本:マイケル・サイツマン?
  • 撮影:クリス・メンゲス?
  • 編集:デヴィッド・コウルソン?
  • 音楽:グスターボ・サンタオラヤ

キャスト

概要

暴力的な夫と別れて2人の子供と一緒に生まれ育った鉱山町に戻って来たジョージー。周囲の冷たい視線を浴びる中、鉱山労働者として働き始めるが、彼女を待っていたのは露骨で悪質なセクハラの数々だった。暫くは耐え忍んできたジョージーだったが、やがてセクハラ訴訟を起こす。

全米で初めてセクハラ訴訟で勝った女性を描いたドラマ。

原作

本映画が作られる契機となったノンフィクションは、Class Action: The Story of Lois Jenson or the Landmark Case That Changed Sexual Harassment Law (「集団訴訟:ロイス・ジェンソンの物語、または性的圧迫関連法を変えた記念碑的事例(ケース)」)である。

Class Action: The Landmark Case that Changed Sexual Harassment Law

Class Action: The Landmark Case that Changed Sexual Harassment Law

著者のうち、クララ・ビンガムはニューズウィーク誌のホワイトハウス担当記者を経て現在フリーのジャーナリストであり、ローラ・ガンスラーは法律家である。

本映画は同書の記述をベースにしているが、登場人物の合成(登場する従業員たちは、実際の人物たちを組み合わせてつくられている)をはじめ、主人公の息子の生物学的父親(主人公をレイプしたのは担任教師ではない)、主人公の就業時期、弁護人、法廷のラストシーンなどの設定をフィクショナライズしており、ドキュメンタリードラマとは異なる点に注意が必要である。正確な事実経過については同書や下記URLを参照のこと。

( 実際には、主人公が就業したのは1975年である。また、訴訟として提起され裁判所に認められるまでかなりの紆余曲折があり、審理開始後も裁判は企業側弁護団の引き伸ばし戦術や経営幹部の強硬方針のため長期化した。裁判の過程で、原告たちは性的圧迫・脅迫の詳細な証言だけでなく個人情報(性的履歴・家庭環境・経済状況など)に関する証言も繰り返し求められ、とりわけ主人公は精神的・経済的苦境に立たされた。しかし、判事の交代などに助けられ、1998年和解にいたった。この訴訟は、長期にわたる苦痛を原告たちに与えたが、その代償として、連邦州政府労働者保護立法を促すという大きな成果をもたらした。また現在、雇用機会均等委員会は、このタイプの集団訴訟を、企業に責任を守らせるために用いている。)

「Jenson v. Eveleth Taconite Co.(Eveleth Mines)」裁判の経緯については

http://www.sexualharassmentsupport.org/JensonVsEvelethMines.html

http://www.atla.org/pressroom/facts/classactions/northcountry.aspx

http://en.wikipedia.org/wiki/Jenson_v._Eveleth_Taconite_Co.

映画に対する反応

主人公のモデルとなった Lois Jenson

http://www.sexualharassmentsupport.org/JensonVsEvelethMines.html

Jenson was initially very resistant to being involved with the film, believing that Hollywood would exploit, cheapen, or over-simplify the story. However, the director, Niki Caro, eventually won her over.

( Jenson は当初、この映画に関与させられることに非常に抵抗していた。なぜなら彼女は、ハリウッドがこの話を金儲けの道具にし、チープなものとし、過度に単純化するものと信じていたからである。しかし、けっきょく監督の Niki Caro が彼女を説得した。)

 

After the premiere, Lois commented, "They have made a very good film. It's a story that compresses 20 years of stuff, and the characters are composites of several of us. But the sexual harassment depicted was true. They captured the emotions very well, and overall I think it's an incredibly powerful film that will be around a long time."

( 試写会のあと、Lois はこうコメントしている。「とてもよい映画を作ってくれたと思います。このストーリーは、20年間にわたった話を圧縮したものですし、登場人物たちは私たちの何人かを合成して作られたものです。しかし、ここに描かれた性的圧迫は本当にあったことです。この映画はとても心をつかむものがありますし、全体として、非常に力強い、長く残る映画であると思います。」)

 

ネット上でみられる感想・レビューのうち、肯定的な評価としては、

  • 脆弱な環境におかれているさまざまな女性を勇気づけ、また彼女たちに対する世間の関心を高めてくれる
  • 近年のブッシュ政権による集団訴訟訴訟条件厳格化の動きへの関心を高めてくれる
  • 本映画のベースとなったノンフィクションを読むきっかけを与えてくれる

などがある。

 

他方、否定的な評価としては、

  • 脚本のせいで映画の出来が悪くなってしまっている
    • フィクショナライズの部分が余計である
    • とりわけ法廷のラストシーンが余計である

などがある。

 

なお、本映画の宣伝や紹介にあたって「実話に基づく」といった表現を用いるのは望ましくない、とする意見もある。

 

A Film Review by James Berardinelli

http://movie-reviews.colossus.net/movies/n/north_country.html

While some of the facts of the case and the general setting mirror those of the historical account, most of what ended up in Michael Seitzman's screenplay is fictional.I have no problem with that - it makes for a better story - but this is a cautionary note to those who believe they are watching a docu-drama.

( このケースの事実のいくつかや、全体的な設定は、過去実際にあったことを反映している。しかし、Michael Seitzman の脚本の内容は多くがフィクショナルである。そのこと自体は問題ではない――そのことでストーリーは良くなっている――と私は思うが、しかし、このことは「この映画はドキュメンタリードラマだ」と信じる人に対して注意書きとして伝えるべきだろう。)

 

( I really wish movie studios would cease-and-desist with "based on true story" captions - they do nothing to strengthen the narrative and often spark debates about the "accuracy" of the screenplay, when that's usually a red herring.)

( 映画スタジオが「実話に基づく」といったキャプションをやめることを、私は心からねがっている。そのようなキャプションをつけても物語性が高まるわけではないし、しばしば脚本の「正確さ」をめぐって論争が引き起こされることになる。そうなれば、問題の本質から目がそらされてしまう。)

 

google: "North Country"

リスト::外国の映画::題名::さ行

*1:Rated R for sequences involving sexual harassment including violence and dialogue, and for language.