映画やTVドラマなどの小道具として使用される銃器で、近年は「プロップガン」とも呼ばれる。
欧米では銃口に詰め物*1を入れるなどの改造をした実銃が使用され、弾薬には薬きょうの先端を加工した空包が使用される。
日本では主にモデルガンをベースに、銃刀法の許容範囲内で発射機能を撮影用に改造したものが用いられていて、発砲しないシーンではエアソフトガンも用いられている。
昔は警察官の立会いの下で実銃が使用されたこともあったが、昭和30年代中頃からは通称「日活コルト」と呼ばれる電気着火式のステージガンが開発され、昭和40年代からはモデルガンも劇中で使用されるようになった。しかし昭和46年の銃刀法改定による第1次モデルガン規制に伴い、拳銃タイプのものはモデルガンと同じく使用される素材がプラスチック製のものに変更された。
また、これらの銃器・火薬を用いた特殊効果を扱う「ガンエフェクト」と呼ばれる専門のスタッフがいる。
*1:オートマチック式の場合、空包だけでは燃焼ガスが少なく、1発で薬きょうが詰まってしまうため