春は出会いと別れの季節。2月最終週は調教師、騎手の引退の時期となる。誰もが有終の美を飾りたいところだが、そう思い通りにいくものではない。しかし、最終週にして劇的な重賞勝利をあげた騎手がいる。2006年の阪急杯。ブルーショットガンに騎乗した松永幹夫現調教師である。その思い出話を紹介したい。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 阪急杯のブルーショットガンはまったくの人気薄。長い間かかってようやくオープンに上がった感じの7歳馬で、前走のシルクロードSでも13着に敗退。人気がないのも納得の成績だった。松永騎手はこの時点で1398勝で、最…