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スワンプマン

(サイエンス)
すわんぷまん

1987年、アメリカのドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験。
「私とは何か」といった同一性やアイデンティティーの問題を考えるのに使われる。
スワンプマンとは沼(Swamp)の男(man)という意味。

概要

ある男が沼にハイキングに出かける。この男は不運にも沼のそばで、突然 雷に打たれて死んでしまう。
その時、もうひとつ別の雷が、すぐそばに落ちる。
偶然にも、この落雷は沼の汚泥に化学反応を引き起こし、死んだ男と全く同一形状の生成物を生み出してしまう。
この落雷によって生まれた新しい存在のことを、スワンプマンと言う。
スワンプマンは原子レベルで、死んだ瞬間の男と同一の構造をしており、見かけも全く同一である。
脳の状態も完全なるコピーであり、記憶も知識も全く一致する。
沼を後にしたスワンプマンは、スタスタと街に帰っていく。そして死んだ男が住んでいた部屋のドアを開け、死んだ男の家族に電話をし、死んだ男が読んでいた本の続きを読みながら、眠りにつく。そして翌朝、死んだ男が通っていた職場へと出勤していく。

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