今回は「米海軍駆逐艦開発小史」の2回目。 本稿の前回では、米海軍の駆逐艦黎明期から航洋型駆逐艦の開発期まで、その初期を見てきましたが、第一次世界大戦を経て、米海軍は英海軍に匹敵する、あるいは凌駕する規模の大海軍へと成長を遂げてゆきます。 この間に、その成立期には水雷艇から主力感を守るための専任艦として設計されながらも、その優れた汎用性から、駆逐艦は海軍の任務全般を担うべく発展し、従って数を揃えること「量産性」が、各国海軍の大きな命題ともなってきた訳です。 米海軍はこの「量産性」に対し、今回ご紹介する艦級群で、他国とは次元の異なった回答を示すことになります。 艦隊駆逐艦の第一期決定版:平甲板型 …