スマートフォン用の表示で見る

タリウム

典型金属元素のひとつ。原子番号81、元素記号Tl。緑色の炎色反応を示す事から、ギリシャ語の「thallus(緑の枝)」より命名された。


アルミニウムなどと同じ第13族元素であるが、不活性電子対効果*1から3価ではなく1価のイオン(Tl+)が最も安定となる。この為に、アルカリ金属に似た性質を示し、単体は非常に柔らかい。上記の炎色反応もその一例である。

タリウムの一価イオンイオン半径もアルカリ金属に近く、摂取すると体内のアルカリ金属イオン(Na+やK+)と入れ替わり、神経伝達を阻害する。この為に重金属の中でも毒性が特に強く、致死量は約1グラムである。

*1:最外殻より内側の殻にある電子対が、最外殻にある自分よりエネルギーの低い電子を遮蔽してイオン化を妨げる事。軌道のエネルギーは6p>5d>4f>6sであるから、5d軌道と4f軌道に充満した電子が6s軌道にある電子のイオン化を妨げる。