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タルド

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たるど

ガブリエルタルド(Gabriel Tarde,1843-1904, France)


池田祥英・村澤真保呂訳『模倣の法則』が河出書房新社より、2007年9月刊行、現在発売中。


河出書房新社:模倣の法則

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309244242


19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの予審判事・司法統計局長・社会学者哲学者・犯罪学者。

ジル・ドゥルーズに影響を与えたとされ、近年フランスではタルドの再評価が進んでいる。

主著は『模倣の法則』、『普遍的対立』、『社会論理』、『社会法則』の社会学4部作、

犯罪学関連では『刑事哲学』、哲学的著作としては『モナド論と社会学』、『雑文集』。

太陽が冷えた後の人類の地底での生活を描いた『未来史の断片』がある。


「世界は、方法は判らないが、とにかく多様性を湧出させる結局相似した要素の無限の塵芥からつくられるとする一般の世界観に対して、私は、それぞれ特徴と野心とをもち、それぞれ別の宇宙、自分だけの夢想の宇宙を担うところの、無数の元素的潜勢力の実現として世界を見る…この小宇宙は、これら元素的計画を発達させるよりも、はるかに多くのものを流産させてしまうものであって、不適者を淘汰する大規模な生存競争が行なわれるのは、生存者間においてよりも、むしろ、これら競争的夢想、競合的綱領の間においてなのである。かくして、現象界の神秘的な地下は、地上と同じように、多様性に富んでいるのであろうが、しかし、この多様性は、表面的現実の段階におけるものとは別の多様性なのである」(小林珍雄訳『社会法則』185pを現代語に多少改変)