ダールハウス

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ダールハウス

だーるはうす

カール・ダールハウス。Carl Dahlhaus(1928−1989)

旧・西ドイツの今世紀後半を代表する音楽学者。19世紀のドイツ音楽に関する「音楽の現象学」を掲げた「音楽美学」などの著作で有名。

若き日にはテオドール・アドルノに傾倒したが、後年は違う学風を持つようにいたる。



彼自身は、音楽創造と社会的要因の関係をさぐる音楽受用史を重視しつつも、その研究がいきつく先が、当時の社会学的な考察に堕しがちなことを批判。および、「音楽の創作」という行為、さらにその結果生まれた「作品」がいわゆる「真」の意味を備えた「理想的客体」として考えられてしまいがちなのを否定。

最終的には、現在における音楽作品の美的価値と独創性に価値を置いた「テクスト読解」に受容史研究が取って代わることはないだろうと主張した。