ダルブッカ

音楽

ダルブッカ

だるぶっか

表記 darbukka,darbuka,goblet drum,chalice drum, doumbek, dumbec, or tablah, Arabic: دربوكة‎

ダラブッカは、タブラ、ドゥンベク、ダラブッケともいい、ゴブレット(足付酒杯)形太鼓の一種。膜鳴楽器に分類される打楽器である。アラブ音楽やトルコ音楽で使われる。ばちを使うこともあるが、本来は素手で叩く。左右の手で鼓面の中央と縁を打ち分ける。

●種類

エジプシャン・ダラブッカ

胴体はアルミダイキャストや銅などの金属でできており、皮はプラスチックヘッドを用いている。

胴体に細かいモザイク模様が埋め込まれているものが多い。最も一般的な形のダラブッカ。

ターキッシュ・ダラブッカ

胴体はアルミや銅などの金属でできており、プラスチックヘッドを使用する。エジプシャンダラブッカより小さく、軽いものが多い。

縁の部分が丸くなっていないので、フィンガースナップを利用して高音を出す。

ソンバティ

エジプシャンダラブッカをひとまわり大きくしたもの。低音がよく出る。

ドホラ

ソンバティをさらに大きくしたもので、大きな低音が出る。パーカッション・アンサンブルでは重要な存在である。

陶器のダラブッカ

テラコッタなど素焼きの胴体に天然の皮(羊や牛、魚の皮など)を貼ったもの。伝統的なダラブッカの形だが、モダンスタイルでよく使用される。

そのほかのダラブッカ

ジャンベに似た形をしたダラブッカや、ひとまわりサイズの小さい、女性向けのラキ・タブラといったものがある。


テクニック

基本の音 [編集]

低音(Dun)

打面の中央を、利き手の手のひら全体で叩く低音。非利き手でも出すことはできる。

中音(BakまたはPa

利き手を水をすくうような形に丸めて打ちつけ、打面を押さえることによって生まれる鋭く音量の大きい音。コンガなどのスラップ音に似ている。

高音(TekまたはKa)

薬指で打面の縁を叩くことによって出される音。利き手で打つものをTek、非利き手で打つものをKaと呼ぶ。

四元素説に基づいた説明

低音が土の音、中音が火の音、高音が水の音、そして何も叩かない休符(Es)を空気の音として、四元素説になぞらえた説明がなされることがある。この場合、もっとも大事なのは水の音であるTekだとされる。


●装飾音

ミュート音(TokまたはPa

利き手で打面を押さえ、非利き手の薬指で打面の縁を叩くことによって出る、乾いた音。アクセントとしてよく使われる。

利き手の位置によって、音の高さを微妙に変えることができる。


●スタイル

大きく分けて、エジプトスタイルとモダンスタイルの2つの流れがある。

しかし、これらを複合させたようなスタイルや、イランのトンバクの奏法を取り入れたスタイルもあり、明確な分類ができるわけではない。

エジプトスタイル

ダラブッカの伝統的なスタイル。ベリーダンス伴奏として発展してきたため、踊りやすいように、簡潔で力強いフレーズが多いのが特徴。

モダンスタイル

ムスルル・アフメットが1987年に創始したスタイル。音の組み合わせが自由自在にできるように、個々の音の出し方が、様々な点でエジプシャンスタイルとは異なっている。


●リズム

ベリーダンス伴奏としては、2拍子系、4拍子系のものが最もよく演奏される。

アラブ歌謡の一種であるムワッシャハーでは、6拍子、7拍子、10拍子なども演奏され、トルコ音楽でも変拍子は多く演奏される。

基本的なリズム

マクスーム(Maqsum)

サイーディ(Saidi)

ベレディ(Beledi)

マルフーフ(Malfuf)


●著名なミュージシャン

エジプトのダラブッカ奏者

ハミス・ハンキッシュ(Khamis Henkesh)

ホッサム・ラムジー(Hossam Ramzy)

サイード・エル・アーティスト(Said El Artist)

トルコのダラブッカ奏者

ムスルル・アフメット(Mısırlı Ahmet)

レヴェント・ユルドゥルム(Levent Yıldırım)

スアット・ボラザン(Suat Borazan)

その他のダラブッカ奏者

ルーベン・ファン・ロンパエイ(Ruben van Rompaey):オランダのダラブッカ奏者

ラキ・ダンツィガー(Raquy Danziger):アメリカのダラブッカ奏者

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AB

http://en.wikipedia.org/wiki/Darbuka