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テトロドトキシン

(サイエンス)
てとろどときしん

テトロドトキシンはビブリオ属やシュードモナス属などの一部の真正細菌によって生産されるアルカロイドである.
化学式はC11H17N3O8

フグ毒の成分として有名であるが,他にアカハライモリ,ツムギハゼ,ヒョウモンダコなど幾つかの生物もこの毒をもつ.
微量でも呼吸器や感覚の麻痺を起こし,死に至る麻痺毒であり,致死量は2〜3mgと言われている.
麻薬と違い習慣性がないので鎮痛剤として医療に用いられることもある.

構造が複雑なため天然物全合成のターゲットとされてきた生理活性天然物分子のひとつである.
テトロドトキシンは1972年に岸先生のグループがラセミ体の全合成を達成.また,2003年には磯部先生のグループと J. Du Boisのグループがそれぞれ別々に初の不斉全合成を達成している.

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