トリエント・ミサとは、トリエント公会議の後、1570年に聖ピオ五世が発布し、福者ヨハネ二十三世があらためて発布したローマ・ミサ典礼書に則つたミサの、便宜的な呼称である。 これに対し、第二バチカン公会議の精神に基づき、通例各地のvernacularで捧げられてゐるミサの事をパウロ六世が発布したローマ・ミサ典礼書と云ひ、これは俗に新しいミサと呼ばれてゐる。 トリエント・ミサに於て、会衆は告白の祈り(Confiteor)を唱へる機会が二度ある。詩篇42が唱へられた後と、聖体拝領の前にである。下記は会衆が唱へる部分の対譯である。1人でも多くの人が唱ふる事ができるやう読み仮名も添へる。 Confíteo…