デーブリーン

読書

デーブリーン

でえぶりいん

アルフレート・デーブリーン Alfred Döblin (1878-1957) ドイツユダヤ系作家。精神医学を学び、1911年から33年までベルリン貧民街で医者として働きながら、10年表現主義の雑誌「嵐」の創刊に参加。多くの短中篇を執筆、15年に18世紀中国の下層民の反乱を描いた最初の長編小説『王倫の三跳躍』を、ついで第一次世界大戦の体験に基づく『ヴァレンシュタイン』(20年)、未来小説の『山、海、巨人』(24年)、ドイツ文学史上の傑作と言われる『ベルリンアレクサンダー広場』(29)を発表する。33年にドイツを離れ亡命生活に入り、34年にパリで『バビロンのさすらい』を完成。35年には『情け容赦なし』を、41年にはアメリカカトリックに改心し、南アメリカ三部作(37-48)『1918年11月』(39-50)を発表、第二次世界大戦が終結するとドイツに帰り、文芸誌「金の門」を主宰した。56年に発表された『ハムレット』が最後の長篇となった。第一長篇の『王倫の三跳躍』から、口語表現や大胆な省略法、映画的場面構成、幻想的で強烈な描写が見られ、その後もさまざまに多彩な技法を用い、戦争や歴史や階級や宗教と言った巨大なテーマを描いた。