著者: 和久井健
オートマチックピストルの一つ。イスラエル・IMI*1製。
マグナムピストル(マグナム弾を使用できる拳銃)の一つにして、その中では最も一般的な知名度が高いオートマチック・ピストルか。
当初は.357mag弾を発射できるオートマチックと言うことを売りにして発売されたが、動作不良の多さもあって初期の評判は「イロモノ」以上のものではなかった。
しかし、開発に米・マグナムリサーチ社が加わり機構を再設計し、動作を安定させることと合わせて、.357よりも大口径の.44magモデルを出したあたりから人気が出始め、さらに大口径の.50AE弾モデルが出てから一気に人気が爆発した。
マグナムオート独特のボルトロック機構による巨大で長いバレル形状と、なによりその巨大なフォルムの存在感から、ハリウッド映画を始め日本のマンガ、ゲーム、アニメや映画などでも人気があり、様々な作品に登場する。
しかし、元々狩猟用、対動物護身用として設計された巨大なボディは使い勝手が良いとはいえず、さらに大きさの割に少ない装弾数などコンバットガンとしては少々扱いにくく、想定された用途以外に用いるには趣味性が高いものだといえる。
ちなみに、日本でマンガなどの作品に登場したときには「反動がすさまじく常人では肩の骨が外れる」とか言われることもありますが、オートマチックという構造上、それだけ強い反動があったら肩の前にスライド自体が壊れることになると思われる。
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*1:Israel Military Industries:イスラエル軍事工廠