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デジオ

(ウェブ)
でじお

でっちあげラジオの略。
2004年4月、タナカカツキにより開始されて以来デジオ局開局数は加速度的に増加。
一人喋りや複数人の掛け合い、ゲストを迎えての会話等を録音しweb上にアップロードされている。
スポンサーも無くmp3形式なので簡単にパソコンに保存できる。
またそのことからネット環境とマイクと少しだけの知識があれば誰でも開局できる。
全体の傾向としては喋りの素人が毎晩更新するといったクレイジーな行為。

各局をまとめて聞けるデジオプレイヤー・デジオチューナー、
すべてのデジオと各デジオの最新ファイルを一覧できるデジオポータル、
より簡単にデジオを始められるカンタンデジオツール
なども開発されている。




○2008年3月号 美術手帖 伊藤ガビン氏のインタヴューから抜粋

2004年にスタートした「デジオ」は、タナカさんがネットラジオやりたい、と行って始めたことで、私はそのまとめ役をやっただけです。
ポッドキャストという言葉が出てきたのとほぼ同じ時期で、当時はストリーミングのラジオが主流だったのですが、、設定が面倒だった。
そこでMP3ファイルをウェブ上に置いてみて、これをラジオと呼んじゃえばいいか、と決めたらすごく楽になった。
「デジオ」と名付けて、その番組を聞いてメールで返事をくれた人に番組を持つように誘ったらどんどん盛り上がっていったんです。
気軽に毎日更新できるし、収録する空間の生活音が聞こえてきて面白い。
ロサンジェルス在住の人の放送では、通りすぎる車の音が日本と違うね、というような発見があったり。(笑)
 ただのおしゃべりやひとり語りが、「デジオ」というメディアに乗せた事で、パッケージ感が出てきた。たったそれだけのことでコンテンツが現れてきたのです。
(中略)
特別な意識はありませんね。ただ、ツールやジャンルを作るという発明が面白いのです。
ひとつ発明することで人の生活が変わる。そこに一番興味があります。
これは、エンジニアがやっていることとはちょっと違って、トンチみたいなことでもよいのです。
「デジオ」はしゃべってホームページに載せただけですから、複雑なことではない。でも、それは、今まで誰もやっていなかったことだったのです。


●伊藤ガビン氏のコメント
まだ世の中にPodcastという言葉がなかったときに、とつぜんパソコンに向かってしゃべりはじめたのが、まだ2年前(2004年)とは信じられません。当初は、誰が聴いても気持ち悪い番組でしたよ! 夜中に、パソコンに向かってしゃべって、それをストリーミングじゃなくmp3ファイルと置くだけなんて! なんと乱暴な! と思われたものですが、2年たったらそんなことみんな忘れちゃいましたね。元祖デジオはいまも淡々と更新されております。



●伊藤ガビン氏のコメント(R25 RxR IT 「音声ブログ」中毒者がこの秋大発生の予感!? )
「デジオ」っていったい何だ ?

「音声ブログ」中毒者がこの秋大発生の予感!?
デジオと呼ばれるネットの新しい遊びの中毒者が増えている。デジオは、大ざっぱな言い方をすれば「インターネットラジオもどき」のこと。どこらへんが「もどき」なのかというと、実はデジオとはただMP3の音声ファイルをwebページに置いただけのものなのだ。いわば音声によるメモ、日記、よくいえば音声ブログみたいなものかな。

乱暴といえば、あまりに乱暴なこの仕組み。さすがにラジオというのははばかられる。そこで「でたらめ」や「でっちあげ」という意味でのデジオと呼ばれている。

デジオの始まりは、4カ月ほど前になる。ある日、漫画家でもあり、映像作家でもあるタナカカツキ氏が、「なまじ絵が描けるばかりに遠回りしてしまった…」という妄言とともに、ひとりボソボソとしゃべっただけの音声ファイルをwebページにアップロードした。ここまでは、まあ、よくある話。芸能人がファンに向かって肉声のメッセージを送ったりするものね。

ただ、タナカカツキ氏の場合は、この単なる「おしゃべり」を毎夜毎夜アップしたところが違っていた。長さ10分〜20分程度のおしゃべりファイルをとにかく毎夜毎晩アップし続けた。「デジオナイト」と名前をつけて、あたかも番組のように!(笑)

やがて、コラムニストの胡口桂子さんが「デジオ女学院」という番組を始めた。これで「デジオ」が一般名詞になり、また「デジオって聞くだけじゃなくやるものだったのか!?」と、歴史は動き始めた。続いて大阪の夫婦が送る「どんづまり茶房」が始まり、上記3番組はすでに放送100回を超えている。それ以降も次々に番組が増え続け、なかには吉本興業所属のプロのしゃべり手であるぜんじろうさんや、ミュージシャンの戸田誠司さんの番組などもある。プロ、素人入り交じってのデジオ宇宙は、それ自体が巨大なひとつの番組でもあるのだ。まずは聴いてみよう。すると、いつか話し始めずにはいられないだろう。
(伊藤ガビン)

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