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トーグ

ゲーム

トーグ

とーぐ

トーグとは?

正式名称は"TORG THE ROLEPLAYING THE POSSIBILITY WARS"。1992年米国WEST END GAMS(ウエストエンドゲームズトーグデザインチーム)社から登場した、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム。日本語版は、新紀元社より1993年登場。判型はA4サイズ、ケース入り書籍。ゲーム単体以外に、20面ダイス一個と、付属品のはぎ取り式専用ドラマカードが必要。

ゲームの内容

ゲームは、199X年に謎の異世界人たちが大挙して地球を侵略したことにより端を発するポシビリティ戦争が舞台となる。イギリスはファンタジー世界、フランスサイバーパンクアジア諸国はホラー世界、アメリカ恐竜が闊歩するジャングルエジプトにはアメコミ風悪漢…などなど、世界ごとに別ジャンルの悪役を配し、プレイヤーたちもそれぞれ違う世界での特殊能力を身につけたヒーロー・キャラクターを演じ、チームを組んで悪役たちと対峙する…というのが、大まかな流れ。

特徴、おもなルール

各異世界ごとにサプリメントを出版し、追加ルールには、ファンタジー世界の魔法作成ルールや、「クトゥルフの呼び声」並みに恐ろしいホラー世界を再現したルールなど、それぞれ趣がまったく異なる物を同一ルールで遊べるようにしており、それだけの受け皿を持った基本ルールの完成度も評価が高い。

また米国では、シナリオ集の巻末にアンケートを付け、各テーブルで遊ばれたゲーム結果を書いて送ると、公式NPCにデータが書き加えられたり、勢力図が書き換えられたりと、公式でキャンペーン・シナリオを運営するといった、野心的な試みもされた。

ドラマカード

だが、このゲームの最大の特徴といえばやはりドラマカードに集約されるだろう。専用カードのほとんどは、達成値を増やしたり、ダイスの振り直しをするといったような効果の物がほとんど。また、シナリオのヒントをGMに求めたり、勝手にお助けNPCを呼び寄せたりといったゲーム内容を変えてしまうような物まであった。これだけ便利なカードでも、最初はPCひとりに対し4枚しか持たされない。戦闘中は手札4枚という制限が無くなるので、いい手札を揃えるために、毎ラウンドごとに決められた推奨行動に成功する必要がある。そのほとんどが、「挑発、トリック、威圧」…など、およそ戦闘的ではないアクションばかり。だが、成功すれば敵は行動に制限が掛かり、此方はカードが増やせる。各PCごとにカード交換はできるため、サポートに回ったPCのアクションも決して無駄にはならず、推奨行動でも高い出目によっては、思うがままに敵を撃退することも(例:激情した敵が突っ込んで来たところへ、PCの差し出した足につまづいて、崖から落ちてしまう等)可能なため、戦闘力重視とは限らない(キャラクタークラスも、ファンタジー世界の戦士から日本のサラリーマンまで多種多様)。大味なコンボ技や必殺技「のみ」を叩き込むのではなく、ピンチに陥り、仲間たちと共に力を溜め、一瞬の隙に一撃を喰らわすカタルシスを楽しむ。

日本語版のルールは絶版されて久しいが、未だに根強いファンから復刊を望む声が高い。一見、煩雑に見えながらしっかりと完成されたシステムによって、様々なジャンルの物語を受け入れ、ロールプレイを推奨することによって、攻撃力が格段にあがるという、現在の日本製テーブルトークRPGに少なからず影響を与えた秀逸な作品。

復刊ドットコム」では、既に「復刊交渉中」…とある……が。

DATE

 基本ルールブック+チャートブック(専用ドラマカードが中綴じ)

 剣と魔法、ファンタジー世界。イギリス他、北欧地域。

 アメコミ調、パルプ雑誌風世界。エジプト地域。

 恐竜ジャングル、原始世界。アメリカ他。 

 近未来「勘違いニッポン」世界。日本他。

 サイバーパンク中世魔女刈り風暗黒世界。フランス他。

 ヴィクトリア朝ゴシック・ホラー世界。東南アジア地域。

 キャンペーンシナリオ集。カバーがマスタースクリーンに早変わり。

 日本人スタッフによる、ガイドブック。リプレイ1本収録。