王潤華はシンガポールを代表する詩人の一人であるが、中国文学、馬華文学(シンガポール・マレーシア華文文学)研究者としても知られ、文学研究書だけでなく、詩集、散文集の文学作品の著作も多数ある。南洋大学人文社会研究所所長、シンガポール国立大学教授・中文系主任、シンガポール作家協会主席、台湾元智大学教授、マレーシア南方大学学院副校長などを歴任。マレーシア北部ペラ州のテモ出身。1941年生まれ、移民三世。シンガポール公民。ペラ州にある金保培元中学から台湾国立政治大学へ進学、卒業。アメリカのウィスコンシン大学大学院で博士号取得。 王潤華の初期の頃の作品『南洋郷土集』(1981年)は、私の好きな作品のひとつ…