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トリシャ・ブラウン

アート

トリシャ・ブラウン

とりしゃぶらうん

TRISHA BROWN

振付家。

 1960年代ニューヨーク前衛芸術運動集団ジャドソン・ダンス・シアターで活動を開始。

イヴォンヌ・レイナーやスティーヴ・パクストンらとともに、ダンスのあり方を根源的に問い直し、振付の限界に挑むことで、ダンスの歴史に大きな変革をもたらした。

 1970年には自らの舞踊団を設立。屋根や壁を含めたあらゆるオルタナティブ・スペースを利用して、それまでにない新しいダンス作品を作り出していった。

 重力を使って反重力に挑んだ伝説的な作品『建物の壁を歩く』(1971)は、身体の非日常的なコンテクストを模索する、若い振付家や舞台演出家たちの作品に多大な影響を与えた。

 80年代には、いくつかの作品群を関連づけ、「サイクル」という概念を導入することで、自らの複雑な動きの考え方を模索する試みをはじめた。1983年には、ロバート・ラウシェンバーグ / ローリー・アンダーソンとのコラボレーション『セット・アンド・リセット』(1983)が、「サイクル」の概念を初めて全面的に展開した『Unstable Molecular Structure(不安定分子構造)』のレパートリーに加えられ、流動的で予測不可能な幾何学的スタイルが確立された。

 近年も、現代ジャズ音楽の構造を探求した、『グルーヴ・アンド・カウンタームーヴ』を含む3部作『エル・トリロジー』(2000)で、21世紀を予告する新たな方向性を示し、パリ・オペラ座バレエ団の委嘱により、新作『O zlozony / O composite』(2004)を振り付けるなど、旺盛な活動を展開している。

 2006年3月来日予定。