世界的には標準的に使われているにもかからず、日本ではまだ薬としての承認すら得られていない状況を指す。
たとえばある種の抗がん剤が日本以外では標準的に使われ、効果を発揮しているにも関わらず、日本のがん患者にはまだ承認されていないので、使用することはできない。
そのため、中には個人でその薬を購入している患者さんもいる。
このドラッグ・ラグの原因としては、日本国内の新薬を開発する臨床試験(治験)の環境が欧米に比べて30年以上遅れている、ということが考えられている。(現場で働いている僕もそう思う。)
最近になって、厚生労働省もこの問題を取り除くべき最優先課題として研究班を立ち上げた。