欧米で開発された、抗がん剤などの新薬が、なかなか日本に入ってきません。 薬価の下げ圧力が強まる日本市場は、後回しにされるからです。 ドラッグラグ(新薬承認の遅延)は、日本の医療を地盤沈下させかねません。 胃や腸の希少がん患者に投与される「リプレチニブ」は、海外では、生存期間が大きく伸びるという、臨床試験(治験)の報告があります。 「リプレチニブ」は、創薬スタートアップの米国デシフェラ・ファーマシューティカルズが手がけますが、2003年創業で、日本には拠点がなく、新薬承認に向けた治験もしていません。 「リプレチニブ」を取り寄せた場合、公的医療保険は適用されず、患者負担が1ヶ月500万円に上るそう…