物語の構成がシンプルではない上に、タイムラインを行き来する作りになっているせいで、全容を把握するには苦労する作品。歴史的にニューメキシコ準州が置かれた位置づけや、いわゆる「西部劇」の文脈を理解していれば、視聴する上で大きな助けにはなるだろう。 鉱山を主産業とする街が、その鉱山で起きた事故によって男性の大半を失ってしまう。女性たちは鉱山の買収を目論む一派や悪党たちに苛まれながらも力強く戦い、自らの土地を守ろうとする。 軍隊帰りの男たちを援軍に迎えようとする場面では、「軍隊上がりなら、助けてくれる」というロジックが描かれる。軍隊の保持を憲法で禁じている日本においては、自分たちの故郷や同郷の士を守る…