2本目には「それでも私は生きていく」を観ました。 「未来よ こんにちは」のミア・ハンセン=ラブ監督が、父の病への悲しみと 新たな恋への喜びという相反する感情に直面した、シングルマザーの心の機微 を、自身の経験を基に描いたヒューマンドラマ。シングルマザーのサンドラは、通訳の仕事をしながら8歳の娘とパリの小さな アパートで暮らしている。 サンドラの父ゲオルグは、以前は哲学教師として生徒たちから尊敬されていた が、現在は病によって視力と記憶を失いつつあった。 サンドラは母フランソワーズと共に父のもとを頻繁に訪ねては、父の変化を目 の当たりにして、無力感にさいなまれていた。 仕事と子育てと介護に追われ…