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ニュー・ホライズンズ

(サイエンス)
にゅーほらいずんず

[英] New Horizons
ニュー・ホライズンズは、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が打ち上げた、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体の探査を行う無人探査機である。
2006年1月19日14時(米国東部時間)にフロリダ州ケープカナベラル空軍基地からアトラス5型ロケットにより発射された。
2015年7月14日7時49分(米国東部夏時間。日本時間20時49分)、冥王星から12,500km離れた地点を通過。その前後に冥王星や衛星カロンの高精度画像を撮影するなど観測を続けていた。観測したデータ全体の受信が終わるのは2016年秋になるという。
本体の質量は465kg(推進剤77kg含む)。本体を軽量にして、生じた余裕は速度の向上に充てられた。発射後9時間で月軌道(地球から約38万km)を通過*1し、13ヵ月後に木星をスイングバイ*2しており、月軌道および木星までの所要期間は史上最短である。
太陽から遠く太陽電池を使えないため、プルトニウムを原料とした原子力電池を搭載している。また、冥王星軌道からの通信速度は僅か800bps弱となるため、64Gbit(8GB)相当のフラッシュメモリを搭載し、冥王星探査で取得したデータはメモリに蓄積して、数ヶ月かけて少しずつ地球へ送り届ける。
ミッション用機器の他に、星条旗、公募した43万人の名前が記録されたCD-ROM、史上初の民間宇宙船スペースシップワンの機体の一部だったカーボンファイバーの破片、冥王星を発見したクライド・トンボーの遺灰が搭載された。

*1:アポロは月に到達するまで3日を要している

*2:ボイジャーは木星に到達するまでおよそ2年かかった

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