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ネオコン

一般

ネオコン

ねおこん

定義

ネオコンサバティズム(Neo Conservatism)」の略。

直訳すれば新保守主義だが、2000年代に入ってから日本で語られる「ネオコン」は「新保守主義」とは異なる。

狭義には、PNAC(Project For the New American Century)を発祥とする主張に則って現在のブッシュ政権外交政策を牛耳っている(とされる)ラムズフェルトとウルフヴィッツ国防省副長官、ファイス国防次官ボルトン国務次官あたりの総称として使われている。

保守主義

アメリカにおける外交上の「本来の」保守主義は、一般にはモンロー的な孤立主義と、「普通の国」として国益を追求する現実主義とである。

これと比較すればネオコンは「自由と民主主義」に基づくアメリカ的価値観の世界展開を目指す物であり、これは伝統的な文脈からはウッドロー・ウィルソン的な進歩主義であると解されるべきものである。ネオコンはある種の理想主義であって、この点では右派ないしは保守本流的なものとは異なる*1

孤立主義者からすれば、ネオコンの唱えるのは「南北アメリカ大陸の外への過剰介入」であり、これはアメリカの国力を消耗させる好ましくないものである。

現実主義者からすれば、勢力均衡こそが尊重すべき状態であって、「わけのわからぬ理想主義の押し売り」は勢力均衡を崩す危険な行動に他ならない。


関連事項/草の根保守

90年代IT革命と金融自由化の競争に疲れた「中流〜中の上くらいの所得者」においてネオコンの戦略モチーフ「誇り感の回復」といったアプローチが受け入れられ、地方を中心に大規模に「アメリカ草の根保守」現象が生まれた。

(参照『9・11―あの日からアメリカ人の心はどう変わったか』 冷泉彰彦著)

サイト

http://newamericancentury.org/index.html

代表はウィリアム・クリストル(William Kristol)、1997年発足。

http://www.weeklystandard.com/


*1陰謀論的には「ネオコンの真の目的はイスラエルを弱体化させることでアメリカ外交フリーハンドを取り戻させる(もしくは孤立主義への復帰を図る)ことだ」みたいな解釈も不可能ではないが