ハイナー・ミュラー

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ハイナー・ミュラー

はいなーみゅらー

ハイナー・ミュラー(1929生〜1995没)

東ドイツ劇作家兼演出家。戯曲ハムレットマシーン』(1977)とともに世界の演劇人にその名を記憶されている。ブレヒトに学び、将来を嘱望されていたが、1961年に『移住者』が党から上演禁止処分を受けて以後、東ドイツでは80年代初頭まで彼の作品が上演されることはなかった。しかしこの間、西ドイツフランスでの上演を通して、そのペシミスティックな言葉の力と、ギリシア悲劇からマンソン・ファミリーまでの様々な素材を作品に込める壮大な歴史的構想力でヨーロッパを代表する劇作家としての高い評価を獲得。その評価に後を押されるようにして80年代には東ドイツでの活動が認められ、もっぱら自作を演出するという形で演出活動も行うようになる。彼が演出した舞台の中では、1989年のベルリンの壁崩壊直後に演出した七時間半の『ハムレット/マシーン』(1990)が特に有名。東ドイツが消滅して以後は、ベルリナー・アンサンブルの共同監督に就任(1992年)。1995年癌で死去。