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ハヤカワ新書juice

読書

ハヤカワ新書juice

はやかわしんしょじゅーす

早川書房から発行されている新書。2009年5月創刊。

新書巻末ページを転載

すべては新書読者へのリスペクトから

 私たちは、新書を求める読者というのは「知識への要求」が旺盛で、「現代への意識と感覚」にあふれる人々であり、時代を担うリーダーないしはその候補者であると考えています。現在、各出版社ではそんな読者の知識欲をいち早く満たすために、一時間程度で軽く読めるものをラインナップの主流に据え、本の作り方においても「語り下ろし」などの手法をとることが多くなりました。その状況自体はひとつの帰結であり、否定することではありません。しかし実際には著者の思考や体験は本来もっと深く、もっと複雑であるはずで、読者の中にもいまの新書のつくりを物足りなく感じている人々もいることでしょう。早川書房ではこれまで「国内外の良質なエンタテイメントをいち早く読者に届ける」ことを使命として出版活動に取り組み、ノンフィクションの分野でも時代を担う作品を刊行してきましたが、いまあらためて新書の読者に敬意を示し、その知的な渇きを癒す、新鮮で、濃厚な国内外のノンフィクション作品をセレクトし、「ハヤカワ新書juice」として提供します。

まずは時代の一歩先をゆく海外作品を

 いまでは情報網・流通網の発展により、海外で生まれたコンセプトやアイデアはすぐに日本の誰かによって解説・紹介される時代になりましたが、それが生まれた背景や文脈、そこから発する空気感や微妙なニュアンスはしばしば削ぎ落とされてしまいます。早川書房では、これまでの翻訳出版のリーディングカンパニーとしての経験を生かして、ハヤカワ新書juiceでもまずは先端的な作品の翻訳出版からスタートします。とくにネットカルチャーやビジネス、サイエンス、エコなどの分野における、海外の動向をいち早くお伝えしたいと思います。

 しかしいずれは、創刊のコンセプトを保ちつつ、グローバルな視点と時代性をもつ国内作家の作品も刊行していきたいと考えています。今後のラインナップにご期待ください。

新しいスタンダードも手に取りやすいサイズと価格で

 これまで早川書房が刊行してきた海外作品には、本国や日本で高い評価をえてベストセラーとなり、その分野でスタンダードになったものがあります。これらもまた、あらためてお求めやすい価格、手に取りやすいサイズで提供します。もちろん、本国で加筆・修正された新版が出ているものは、その新版をもとに再編集してお届けします。

環境にも配慮した造本

 出版社は現状どんなに言いつくろっても、「紙の束を売る商売」であることは否めません。ハヤカワ新書juiceではその責任を重く受け止め、いまできることとして、本文紙や表紙には環境に適した紙を採用し、製本には環境にやさしいといわれる糊を使用しています。今後も、さらに環境に配慮する方法があれば積極的に試み、取り入れていきます。

読みやすい活字の大きさ

 新書はサイズが小さいためにページに文字を詰め込みがちですが、ハヤカワ新書juiceでは普通の新書より左右が少し大きなサイズを採用し、大きめの活字でゆったりと組むことで、読みやすさを優先しています。これに開きやすいページ製本を採用したことにより、読書中のストレスは大きく軽減されています。

目次
  • ハヤカワ新書juiceとは
    • すべては新書読者へのリスペクトから
    • まずは時代の一歩先をゆく海外作品を
    • 新しいスタンダードも手に取りやすいサイズと価格で
    • 環境にも配慮した造本
    • 読みやすい活字の大きさ