THE TED TIMES 2024-02「ジャズ」 1/8 編集長 大沢達男 『白鍵と黒鍵の間に』(小説:南博 小学館 )は「ジャズ ポスト ジャズ」の物語です。 1、ジャズは終わった 『白鍵と黒鍵の間に』(南博 小学館)は、1987~9年の銀座を舞台にした、ジャズピアニストの物語です。 その20年前、1967年にジョン・コルトレーンが亡くなったとき、ジャズ評論家の相倉久人は「ジャズの死」と宣言しました(『あなたの聴き方を変えるジャズ史』 p.191 村井康司 シンコーミュージックエンターテイメント)。 じゃー残されたジャズプレーヤーはどうなるんだ。マイルスがいるじゃないか。 コルトレーン以…