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バイナリー発電

サイエンス

バイナリー発電

ばいなりーはつでん

[英] binary cycle generation

バイナリー発電は、地熱発電の発電方式の一つ。バイナリーサイクル発電、バイナリーサイクルとも呼ばれる。従来方式より短い開発期間、低い開発リスク、低コストで行う事が可能。

従来方式との違い

従来方式では蒸気・熱水サイクルのみで構成され、地下から取り出した蒸気で直接タービンを回すのに対し、バイナリー発電では、地下から取り出した蒸気・熱水で、水より沸点の低い液体(ペンタンなど)を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回す方式である。加熱源系統と媒体系統の2つ(binary)の熱サイクルを利用して発電することから、この名前が付いた。

バイナリー発電では、低沸点媒体を利用することにより、媒体の加熱源に従来方式では利用できない低温の蒸気・熱水を利用することができる。

利点

  • 熱水などの資源が、深く掘削しなくても見つかる可能性があり、温泉程度の中低温水でも発電できる。
  • すでに湧出している温泉などを利用でき、新たな環境負荷も小さく、温泉の湯量にも影響を与えないとされる。

温泉地での利用

また、温泉地などにおいて、直接入浴に利用するには高温すぎる温泉の熱を50℃程度の温度に下げる際、水を混ぜて温度を下げるのが一般的だが、余剰の熱エネルギーを利用して発電することも可能であり、この熱交換にもバイナリー発電が採用される。この方式の場合、発電能力は小さいものの、占有面積が比較的小規模ですみ、熱水の熱交換利用するだけなので、既存の温泉の源泉の湯温調節設備として設置すれば、源泉の枯渇問題とは無関係に発電が行える。