バトルロア

ゲーム

バトルロア

ばとるろあ

中世ヨーロッパの戦いをテーマとしたウォーゲーム。メーカー:デイズ・オブ・ワンダー社(米)。

カード併用によるスピーディーで簡素な処理を特徴とし、1プレイあたり30分程度とウォーゲームとは思えぬ軽さが本懐である。

中世史実を再現するシナリオだけでなく魔法ルールや亜人・魔獣ユニットの導入でファンタジー・ウォーゲームともなる。

ベーシックシステムCommand&Colorsを共有するラインナップとして、他に第二次世界大戦をプレイするメモワール'44、南北戦争を扱ったバトルクライが存在する。

基本ルール

プレイヤーは毎ターン、手札からコマンドカード1枚をプレイする。このカードには基本的に左・中央・右の3エリアについて移動指示可能なユニット数(稀に兵科限定も)だけが書かれており*1、兵科ごとの移動ルールに従い規定数のユニットを移動させる。

移動完了後、攻撃可能範囲に敵を捉えているユニットは攻撃を宣言することができる。専用のバトルダイスを数個振り、出目のマークに従って敵のユニット数を減少させる。

全ユニット撃破した部隊の旗手を捕獲し、規定数の旗を得たら勝利となる。

ミニチュア

ユニットはミニチュアフィギュアによって表現される。騎兵と歩兵、またその武装の違いはミニチュアのデザインによって表されている。フィギュアであることにゲーム上の意義はないが、雰囲気を高める役に立っている。

また各ユニットには必ず一体の旗手が存在し、その旗の形状で軍勢を、旗の色で部隊練度/武装程度を、アイコンで兵種を見分けることができる。

美点

カードによる移動数制限は「指揮が伝達されない」などの戦場にありがちな状況を簡潔に表現している。一方で移動と攻撃を分離したことで「会敵しているのに攻撃できない」などの不自然な状況はなくなっており、指揮をポジション取りに集中できる。

ダイスのアイコンのみによる戦果処理はチャート参照などの手間をなくしスピーディーな処理を実現。またユニットの損耗度を考慮せず最大ダイス数が維持されること、比較的ランダム性が強くなることで逆転要素も強く、最後まで予断を許さない。

200体以上のフィギュアと写実的な地形タイルによる戦場の雰囲気は素晴らしい。重厚なコンポーネントで価格に見合う満足感を得られるだろう。

欠点

ユニット種類がやや多く、それぞれに移動や攻撃のルールが異なるが、駒をフィギュアとしたことでそうした情報を簡潔に表示することができなくなっており、度々サマリーを確認する必要が生じる。

とりわけファンタジー用の追加ルールを取り入れると処理は更に増加する。メモワール'44のルールブックが10ページ程度であるのに対しバトルロアではルールだけで48ページ、他にシナリオ集と用語集が付属しており、ヴァリエーション豊かな展開が期待できる反面、Command&Colorsの利点である処理の軽さを損なっている部分がある。

コマンドカードやサマリー類はすべて英語であり、やや言語依存性が高いため予め訳文シールなどを準備する必要がある。

また内容に即した価格とは言え13000円という売価は決して安いものではなく、重量のあるコンポーネントも含め(ゲームの軽さに反して)気軽に手出しできるものではない。

*1:その他コマンドカードには特殊効果を持つものも存在する