スマートフォン用の表示で見る

バルビゾン派

アート

バルビゾン派

ばるびぞんは

1830年頃からパリの南東フォンテーヌブローの森で写生し小村バルビゾンに集った画家たちのことをいわゆるバルビゾン派と呼ぶ。彼らはありきたりの自然に大気と光線の詩を見いだし、フランスにおける自然主義風景画の土台を築いた。

そして少し後の印象主義に道を開き、同じ頃のリアリズム運動とも呼応するバルビゾン派の立場は、それまで美化するに値しないと思われていた主題 −ヒロイックでも特に風光明媚でもないよくある田舎の風景、どこにでもある樹々、貧しいつつましい農民の生活− を取り上げ、これらに存在理由を与えることにあった。

とはいえバルビゾン派およびその周辺の画家たちの芸術は、単なる写実主義前衛としての風景画というくくりで言い尽くされるものではない。先行する、あるいは並行するロマン主義や、19世紀中頃に一時期栄えた後期ロココ絵画とも決して無縁ではないのである。