本ページでは、ファンドへの課税における「パススルー」と「ペイスルー」の概念の違いについてまとめたい。どちらも、法人税と所得税の「二重課税」を防ぐしくみであり、「導管性」を持つという言い方をされる。 二重課税について 器(ビークル)であるファンドに「法人格」があると、発生したリターンに対してまず法人税が課され、その後投資家に分配される段階で所得税が課されてしまう。このように税金が二重に取られてしまう構造を「二重課税」という。 パススルー 二重課税を防ぐためには、ファンドが法人格を有さなければ良い。多くのPEファンドでは、法人格を有さない「組合型」のファンドが選択される。組合型ファンドは法人ではな…