博物館や美術館の中などで収蔵されたり展示されたりする作品とは異なり、街の公共的空間に常時ある美術作品のこと。
例えば、公園や道路にある銅像などが該当する。
美術館とは異なり、時間や季節を問うこと無く楽しむことが出来、また多くの場合、触ることにも支障がない。
最近では都市計画の一環として、街や駅などにパブリックアートを意図的に配置することで、地域の美術化・活性化を図る事例も多い。 代表的な事例としては『ファーレ立川』や『都営地下鉄大江戸線*1』などが挙げられる。
*1:大江戸線は全駅構内にパブリックアートが設置され、利用者の目を楽しませている。
こんにちは。横浜「みなとみらい」地区はパブリックアートが点在するエリアとして知られていますが、今回は、「みなとみらい」の夜景スポットを巡りながらの鑑賞をしてみました。昼間に鑑賞するのと比べると、少し違った雰囲気の作品を楽しむ事ができますよ! 「PLANKTON」 長谷川 仁 作 薄暮の「みなとみらいグランドセントラルタワー」前。これは、プランクトンをモチーフにしたパブリックアートです。夜景を背景にすると、ちょっと雰囲気が変わりますね。 みなとみらいの夜景と言えば、やはり「万国橋」からの眺め。人気のフォトスポットです。 遊園地「よこはまコスモワールド」の大観覧車コスモクロック21と、その手前にあ…
こんにちは。今回は上野恩賜公園内の「芸術の散歩道」に展示されている新作パブリックアートについてのレポートです。「芸術の散歩道」は毎年、東京芸術大学の卒業生による修了作品の中から「東京都知事賞」に選ばれた作品が展示されるエリアで、「上野恩賜公園」の見どころのひとつでもあります。 「芸術の散歩道」は上野恩賜公園の奥にある「東京都美術館」の裏側。木立に沿った散歩道を抜けると、向かいに「東京藝術大学」があり、学生の通学路でもあるんです。 芸術の散歩道2023 屋外彫刻の展示は、2006年から東京都と東京芸術大学がコラボ事業として始めた取り組みです。「上野恩賜公園」とその周辺には「東京都美術館」や「国立…
こんにちは。今回は東京「赤坂・六本木・麻布台」の複合施設界隈に点在するパブリックアートとオブジェをめぐる散策レポートです。「東京ミッドタウン」「六本木ヒルズ」そして、開業したばかりの「麻布台ヒルズ」を散策します! ミッドタウンガーデン 「東京ミッドタウン」の裏手にある「ミッドタウンガーデン」。隣接している「港区立檜町公園」と合わせて都会のど真ん中のオアシスです。 散策したのは12月上旬。都内の紅葉が見頃を迎えた時期でした。 「フラグメントNo.5」 フロリアン・クラール作 訪問した日は、ちょうど屋外アイススケートリンクを特設中で、芝生広場には入れませんでしたが、巨大なパブリックアートが遠くに見…
こんにちは。『明治神宮外苑』のいちょう並木の紅葉を観に行ってきました。都内のいちょう並木の中では、最も人気の高い紅葉スポット。例年11月中旬頃から色づき始めて、11月下旬~12月上旬には見頃を迎えます。4年1度のサイクルで剪定を行い、整えられたいちょう並木の風景は、なかなかの絶景。今回は、黄金色に染まったいちょう並木を楽しんだ後、「国立競技場」周辺に点在するパブリックアートを鑑賞する『明治神宮外苑』の散策です。 明治神宮外苑いちょう並木 『明治神宮外苑』いちょう並木は、「青山2丁目交差点」付近から「外苑円周道路」間、約300mの道路の両側に植樹されています。歩道の両側に2本、道路向こうの歩道両…
こんにちは。今回は、埼玉県さいたま市にある『北浦和公園』のご紹介です。最寄りの「北浦和駅」からのアクセスも良く、園内には、たくさんのパブリックアートが点在する、散策が楽しい”アートな公園”。園内には県立の美術館もある文化・芸術の発信場所でもあります。 公園入口 JR「北浦和駅」から徒歩2~3分で到着。めちゃくちゃ駅近な公園です。『北浦和公園』最大の見どころは、何と言っても『埼玉県立近代美術館』。後程ご紹介しますが、黒川紀章が設計したアートな外観の美術館で、シャガール、ピカソ、モネなどの名画も収蔵されているんですね。 案内図 案内図を見て気づいたのですが、美術館の裏の池とテニスコートのある場所は…
こんにちは。今回は神奈川県平塚市にある『平塚市総合公園』に点在するパブリックアートとオブジェを巡る散歩録です。もともとは農林省果樹試験場だったらしく、約30haもある広い公園。園内には「平塚球場」「競技場」「体育館」もある平塚市で人気のある都市公園です。 案内図 園内はこんな感じで、散策しがいがありそうです! 中央入口 パブリックアートがありそうなので、中央入口から散策する事にしましたが、中央入口の割にはちょっと地味な「園銘石」。 ちなみに競技場入口の「園銘石」は、こんな立派なやつでした。 「移行の門」 ジャニュアリー・ウォダルスキー作 まずは中央入口に立つパブリックアート。作品名のネームプレ…
こんにちは。今回は、鎌倉市にある『神奈川県立近代美術館 鎌倉別館』の庭園に展示されているパブリックアート散策。美術館なのに何故パブリックアート?かと言うと、庭園に展示されている屋外彫刻については、見学自由なんです。 美術館入口 『神奈川県立近代美術館 鎌倉館』は、「鶴岡八幡宮」参拝者用駐車場の道路を挟んだ斜め向かいのあたりにあります。看板にも「彫刻庭園は観賞券なしでご利用できます」とありますね。階段で休憩している方の姿も。公園的にちょっと休憩するような利用の仕方もあるようですね。 入口を入るとちょっと変わったデザインの建物。美術館の屋内展示室です。『神奈川県立美術館』は、日本で最初の公立近代美…
こんにちは。今回は小田原市の『上府中公園』のパブリックアートをめぐる公園散策です。もともと、パブリックアート鑑賞の目的で訪れた訳ではないのですが、作品が設置されているのを偶然に発見したので、散策する事にしました。小田原駅からは少し離れていますが、街はずれの静かな環境の中にある公園です。 案内図 「上府中公園」の全体図はこんな感じ。やはり、野球場のある公園なので広いですね。駐車場は北側と南側の2ヶ所、駐車場の利用は無料です。(2023年3月時点)今回は車での訪問で、北側駐車場に停めました。 小田原球場 パブリックアートの鑑賞前に『上府中公園』をちょっと散策します。まずは「小田原球場」。プロ野球・…
こんにちは。今回は上野恩賜公園内の「芸術の散歩道」に展示されているパブリックアートについて。「芸術の散歩道」は、東京芸術大学の卒業生による修了作品の一部が常設展示され、屋外彫刻が鑑賞できるエリアです。2006年から、東京都と東京芸術大学がコラボ事業として始めた取り組みで、「上野恩賜公園」の見どころのひとつでもあります。 YAMANOTE LINE MUSEUM 「芸術の散歩道」に行く前に、まずは「JR上野駅」構内のパブリックアートから!”山手線を美術館に”のコンセプトで、2021年11月から、JR上野駅で始まった『YAMANOTE LINE MUSEUM』。「公園口改札」につながる通路をアート…
こんにちは。前回引き続き『東京・稲城市』パブリックアート&オブジェをめぐる散歩です。今回は「稲城中央公園」と「城山公園」を散策します。 稲城中央公園 総合グランドや総合体育館がある大きな『稲城中央公園』。2021年には公園入口近くにカフェ「ZEBRA Coffee&Croissant 」もオープン。サイクリストの多いエリアの為、サイクルスタンドが設置されており、有料で利用できるシャワー室まで完備しているみたいです。 親子くじら 公園名のプレートの後ろに”くじらのオブジェ”。よ~く見ると、親子のくじらです。近くに架かっている「くじら橋」にちなんだオブジェなのだそう。”くじらのオブジェ”後方にある…
今日は晴れています。 田端東遊水池公園(静岡県袋井市)でイベント、袋井駅南パブリックアートのお披露目会が開催されていました。 グルメ販売やキッチンカーなどのイベント(ふくろいFoodart)も同時開催されていたので訪れてみました。 JR袋井駅南口のすぐ近くでした。 調整池がありました。 Raw my Cafeさんで焼菓子を買いました。 米粉のガトーショコラと米粉のバナナマフィン。 近くにお店(カフェ)があるのでそちらにも行ってみることにしたので、ここで買ったお菓子は明日の朝食べようと思います。 庭cafe 木々香 cocokaさんでも焼菓子を買いました。 米粉と甘酒 ブラウニーと桜 ベリーパウ…
麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展です。 去年の11月、麻布台ヒルズオープンで、オラファー・エリアソンのパブリックアートが設置されて、さらに麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展もあると聞いて、「おっ!」と喜びつつも「3月までね、とそのうちに」と思っていたら、結局3月の鑑賞になってしまった。ヒルズのオープン後だと建物自体も混んでるだろうし、となかなかきっかけが掴めなくて。チケットの予約が、普通と体験あり、があったので、せっかくなら体験あり、にしようと思ったら、休日はすべていっぱいだったので、平日の夕方に行ってみました。 早めに着いて、平日でもなかなかの混み具合にびっくりしながら、時間までパブリック…
🎨目次🎨 1.目的や活動内容 2. 話し合ったこと 1.テーマがわかりやすかったキース・ヘリング展 2.平和なアート?これからの大衆アートのあり方 3.今の時代にキースへリングみたいなことをやったら楽しいよね。 4.生活の中にアートがある感覚を育てること。 5.ポップアートは戦後の文化。 6.キース・ヘリングの賢さ。 7.『SNSでいいじゃん』とならないものとは。 『あなたがいるだけでartです』 3.Let’s enjoy together!🖼 🎨🎨🎨🎨 1.目的や活動内容 キース・ヘリング展を語りながら、ちょっとポップアートってなんだろねって考えられたら✨ 👉森アーツセンター キース・ヘリ…
20年前に表現者になると決めて、その10年後に会社を辞めてアーティストとして独立した。いまは職業を芸術家と名乗っている。有名でもないし、周りから見たら成功もしていない。けれどもそれを仕事にして生きている。 どんな職業でも幅がある。ものすごく稼ぐ人もいれば、普通の人もいる。場合によっては廃業してしまうこともある。職業のひとつだとすれば芸術家もさまざだ。 芸術をして生きることを目指している。つまり死ぬまで続くように。収入は年齢にしたら少ないと思う。しかしこのやり方を気に入っている。仕事とは英語でwork。作品という意味もある。 ゴーギャンは、何処から来て何処へ行くのか、我々は何者か、との問いを投げ…
黒いでしょう。ビデオテープなんですよぜんぶ。
エコロジーの思想を現代アートで表現するオラファ―・エリアソンの展覧会。麻布台ヒルズギャラリーの開館記念として開催されています。 鑑賞だけでなく体験を通じて、身近なはずの自然現象のもつ力とその美しさを再発見しリフレッシュできました! ■ギャラリーのインスタレーション 《蛍の生物圏(マグマの流星)》 会場に入ると真っ赤な光の世界が広がりました。ガラスの多面体がゆっくり回転し、中から放たれる光が空間一面に幾何学模様を映し出していました。 タイトルにある”マグマ”はそのものですが、”蛍の生物圏”は実際には小さい蛍の光の影響力ということかしら。 《瞬間の家》 《瞬間の家》 回転しながら風に揺られる水の粒…
昨年11月に開業した麻布台ヒルズに行きました。超高層タワー3棟と低層部で構成される新しいエリアです。私はギャラリーが目的でしたが、エリア全体でもアートの見どころが多そう! 「あべのはるかす」を超え日本一高いビルとなった「森JPタワー」の前では、奈良美智さん≪東京の森の子≫がお迎え。 奈良美智さんの彫刻≪東京の森の子≫ 頭の部分が高くとがりアンテナのようです。森の子は目を閉じて、世界中の子どもたちと交信しているのかしら。 生命体のようにうねる低層部とランドスケープのデザインは英国のヘザウィック・スタジオが担当しています。植栽が色づいてきたら、ヘザウィックのこだわりを見て回ろうと思います。 神谷町…
原 雅明 エクアドル移民の両親のもと、南フロリダで生まれ育ったロベルト・カルロス・ランゲは、大学でコンピュータアートを専攻し、サウンドインスタレーションやサウンドアートも学んだ。その後、ランゲはエプスタインの名義でソロ活動を開始。マイアミのレーベルBotanica Del Jibaroがリリースしたエレクトロニカヒップホップと言われた一連のサウンドの中で、ランゲのインストゥルメンタルのビートも紹介された。そのビートは彼の音楽の基盤の一つとなり、プレフューズ73ことギレルモ・スコット・ヘレンのユニット、サヴァス&サヴァラスにも参加した。だが、これらはランゲというユニークな表現者のまだほんの始まり…
こんにちは。東京の下町、台東区下谷にご鎮座する『小野照崎神社』の参拝録です。御祭神が、平安時代に活躍した学者で歌人である為、学問・芸能・仕事にご利益があるといわれています。小さな境内ながら、なかなか見どころの多い神社ですよ! 境内への入口は2ヶ所あり、こちらは東京メトロ日比谷線「入谷駅」4番出口に近いほうの鳥居です。主祭神は、小野篁命(おののたかむら)、菅原道真命(すがわらみちざね)。小野篁命は、百人一首の歌「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟」を歌った平安時代初期有数の歌人。遣隋使の小野妹子の子孫なんですね。『小野照崎神社』は、852年(仁寿2年)、小野篁公が御東下の際に…
麻布台ヒルズに遊びに行きました。本来の予定ではなかったのですが、キービジュアルに惹かれつい吸い込まれてきました。 ↑『蛍の生物圏(マグマの流星)』 キービジュアルにもなっている美しい本作、しかし展示室が明るすぎてあまり光をいかせていないのが少し残念でした。 ↑『太陽のドローイング』 砂漠に大掛かりな装置を置き、太陽光のガラス玉への収斂で紙を焦がして作った作品。他にも「場」を転写する作品がいくつかありました。もし富豪になったら思い出の地をこうして転写してもらいたいです。 ↑『瞬間の家』 噴水というと水の流れを楽しむものですが、本作は逆転の発想で、水にストロボを当てることで写真のように水の流れを切…
ページをプレゼントしていただきました。 父も何度か顔を出して、おだやかなひとときを過ごしたもの。 それをご存知でめがけた方々。 どうぞ、ご一緒にお祈りください。 幼い娘と散歩した場所は、地名も風景も変わりました。 あるのは今の… 日本なんです。 「「子供が幸せになれるかどうか」が基準なんだよね」 産んでも産まなくても基準はそこですね。 ぶつかってこなくなる基準でもあると、みます。 日常のことですので。 学生さんの先行研究のこととの間に、 論文を引用される「頻度」の理由。 という順で置かれている方がいます。 政治の好戦派の方々が(お一人でも沢山でも)戦慄戦略から排されることは、 薬害を起こした当…
宮城県出身の彫刻家 佐藤忠良さんの銅像が大好きで、作品がある場所をマッピングしています。 忠良さんの作品がパブリックアートとして世の中にどれだけ出ているか分かりませんが、新たに情報を入手するたびに追加していきます。 これまで撮りためた写真もたくさんあるので、それも随時アップしていきます。 もしこのマップに載っていない作品をご存じの方は、情報をお寄せ頂けるとありがたいです。 www.google.com
麻布台ヒルズになる前、2016年10月時点での、三年坂の上からの我善坊谷。 現在(2024年2月)の様子。 若干画角がずれましたが、手すりの向こう側のコンクリ壁や、右寄りの3つのビルが同じであるのがわかるでしょうか。 かつてのスリバチ地形が眠っています。 こちらは昨年秋、施設竣工前に柵の外側から広角で撮ったもの。 上記右寄りの3つのビルは中央に小さく写っています。 グーグルマップにはこの道は記載されていないようですが普通に行けました。霊友会釈迦殿の西(左)を北へ上がって、Pの前で左を向いた感じです。 階段の手前のスロープを進むと、中央広場・麻布台ヒルズアリーナへ出ます。 2016年10月時は左…