ビクター少年合唱隊

音楽

ビクター少年合唱隊

びくたあしょうねんがっしょうたい

1961年6月、日本ビクター(当時)によって設立された小学生男子のみを在隊条件とする児童合唱団

VBC(ぶいびいしい)と正式に略称する。日本ビクターの専属をへて、後年はビクター音楽産業の専属合唱団として100枚近いアナログレコードやコンパクトカセットの新譜吹き込みを担当。本拠地を日本ビクターから二期会、スタジオプローヴェ、新宿村スタジオなどに転じた。

初期には中央のレコード会社系の児童合唱団としてテレビ出演や吹き込みの仕事を多く担当。指導者の入れ替えにより、後年はクラッシック関係の出演に通じ、童声の指定があるオペラ演目の男児役の出演では定評があった。とくにソリストの使い方にたけ、晩期にはボーイソプラノ・ソロを前面に出す経営戦略にも挑戦した。

レコード会社の専属合唱団としては「天使のハーモニーシリーズ」と呼ばれるLPレコードの連作シリーズを発表していたが、児童合唱のブームの衰退にともない1984年4月にビクター音楽産業が経営撤退。名目上のビクター少年合唱隊は消滅した。

「VBC少年合唱隊」は、その後の自主運営期の呼称。1985年4月に株式会社エフエム東京の事業傘下に入り、FM東京少年合唱団(現・TOKYO FM少年合唱団)として継承され今日に至っている。

合唱隊の時期を通じ一貫して、委員長と呼ばれる1名の統率力のある小学6年生の隊員を頂点とした班制度による厳格な上下関係を維持し、規律を重んじるなど、歌うプロ集団としての意識の高さには特筆すべきものがあった。

知名度の高い仕事として、「狼少年ケン」(東映1963年)「サンダーバード」(朝日プロモーション東北新社1966年)の各テレビ主題歌(オンエア版)、CMソングでは「青雲(それは、きみが見た光..)」(セカンドバージョン:日本香堂1983年)がある。