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ビッグクランチ

サイエンス

ビッグクランチ

びっぐくらんち

ビッグクランチ - Big Crunch

宇宙の終わりをしめす予想形態の一つ。

1929年アメリカ天文学エドウィンハッブルが宇宙が膨張していることを発見したのち、およそ150億年前に起こったビッグバンによって誕生した宇宙は一貫して膨張しつづけている、という現在の宇宙モデルが確立された。では、今後、この宇宙はどうなるのか?

この問いに対しては、ロシア物理学者アレクサンドル・フリードマンの仮説に基づいて、次のように予測されている。

もし、宇宙の膨張速度が宇宙を構成している物質の総質量よりも十分に大きければ、宇宙は膨張をつづける。しかし、その逆であった場合、膨張速度はしだいに小さくなり、やがて宇宙は膨張をやめ収縮に向かい、ついにはビッグバンに似た特異点にいたる(戻る)と考えられる。この特異点が、ビッグクランチである(「特異点」の物理学的なとらえ方は近年大きく変遷しているので、量子力学・統一理論・ひも理論などの項を参照のこと)。

現在観測によってわかっている宇宙の平均密度は、膨張を止めるに十分と考えられる値の1/100にも満たないから、ビッグクランチは避けられそうだ。しかし、宇宙には極めて大きな質量を持った「見えない」部分が数多くあるとわかっており、また、そのすべてが見つかっているわけではない。それらを合計したとき、総質量がビッグクランチに向かうのに十分な値になる可能性はないとは言い切れない。

しかし、仮にきょうが膨張宇宙の頂点であって明日から収縮に向かったとしても、この宇宙がビッグクランチ特異点に到達するまでにはおよそ150億年を要するだろうと考えられるから、ブッグクランチを直訳してそれが「どえらい一大事」という意味だとわかっても、さしあたっては特段心配することでもなさそうだ。当面は、太陽の燃料切れのほうが心配かも?